●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

遠方から来た親戚へも、たえちゃんちの接待はデラックス(?)だす。



家族時間

週末は、東京から母の妹が来た。

うちに来て私を見るなり「あら、大きくなったわね。」と笑いながら言った。

確かに会うのは久しぶりなのだが、「大きくなった」とはアラフォーのわたしに言うには、

違う意味がある。言いたいことはよおーくわかるので、「あぁ、そうだよ。」と大人の対

応をした。

夫の運転で、叔母と、母と、祖母とわたしとで蔵王温泉に向かった。


おばさんたち三人は、公衆浴場に行って、私たち夫婦は運転手とバスガイドよろしく、コ

ンビニでおやつを買ったりして、30分後に迎えにいった。蔵王温泉は道が狭く、駐車場も

少ないし、路駐もできないので、駐車場があるコンビニはとてもありがたい。観光シーズ

ンは過ぎていると思うのだが、昼間から浴衣姿でカランコロンと下駄を鳴らして歩いてい

る年配のご夫婦がいて、なんだかとっても良いなと思ったり、東京や湘南ナンバーの若い

男女の車があったりして、とっても混んでいた。

さっとお風呂に入ってから、近くにある「ペンション村」を見に行った。

蔵王のペンション村は、お庭の手入れが行き届いていて、季節ごとに「オープンガーデン」

というのをやっていて、ランチを楽しみながらお庭を眺めるというイベントもある。この

たびは期間中ではなかったけど、可愛らしい外観を眺めて、叔母も楽しんでいた。


「ペンションて、何や?」という祖母に「ペンションて、山の民宿だよ。」と教えた。

「ふぅーん。こんな寂しいところで暮らすのは、オレ嫌だ。」と言ったので、みんなで大

爆笑した。

それから買い物をして、うちでバーベキューをやった。母の弟夫婦と愛犬のプリちゃんも

招いた。さんざん飲んで食べた後、昔の写真を見た。母、母の妹と弟の、そしてわたしの、

それぞれの結婚式の写真を見て、みんなで大笑いした。


若者と違って、年寄りが多いバーベキュー大会は早々に終了した。

叔父と私はベロベロに酔っ払った。


わたしは次の日、二日酔いではなかったが、朝起きてジャージに着替え、一日中ダラダラ

と家の中で過ごした。


戻る