●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃんの交友は世界スケールなんだす。



台湾の学生さんが、ホームステイ

先週からバタバタ家を片付けていて、気がついたら週末が終わっているという、ココ最近だっ

た。というのも、祖父の一周忌が終わったので家の大掃除をしていたからなのだった。

そして週末は、台湾の学生さんのホームステイを受け入れることになった。


台湾と日本にはとても親密な関係がある。


それはご他聞に漏れず我が家でも同じで、亡き父の以前の仕事の関係で、とても仲良くしてい

た台湾人のおばさんがいた。うちにも何度か来たことがあり、日本語が堪能でおそらくちょっ

とお金持ちの人だった。私は小さい頃、「ホッピング」というでかいバネのおもちゃや、リカ

ちゃん人形の着せ替えの服など、たくさんのおもちゃを買ってもらった。うちは普段、おもち

ゃなど一切買ってくれなかった家だから、そのおばさんがまるで神様に見えたものだった。


次に私が出会ったのは、ホームステイを受け入れた台湾のお姉さんだった。そのお姉さんも日

本語が堪能で、思わず「本当に日本人じゃないんですか?」と聞いたほどだった。旦那さんの

仕事の関係で少し日本に住んでいて、英語も堪能だった。その頃うちは下水が整備されていな

かったので「スットン便所」だったが、お姉さんの台湾の実家(こちらもたぶんお金持ち)で

は水洗便所だというので、台湾も先進国なのだと思った。


今回来てくれたのは、台湾の大学生で、日本語や日本文化を専攻している女の子だった。顔合

わせのとき「いろいろと失礼があるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。」と

きちんと挨拶をしたのでびっくりした。イマドキ、日本でもこんなに礼儀正しい若い子がいる

だろうか?刺身が好きだというので、初日は私の友達と居酒屋へ行って、刺身の五点盛や鯵の

刺身とタタキを(たぶんちょっと残酷というか、センセーショナルだったと思う)注文してみ

た。先に出会った人たちほど日本語が堪能ではないものの、一生懸命に日本語を話したり、筆

談したりしたので、友達とも楽しく会話が出来た。

二日目は、彼女たちの研修が終わった夕方から、うちでパーティをした。10人ぐらいでワイ

ワイとおしゃべりをした。その最中、尾形先生がうちに電話をくれて、電話から聞こえる賑や

かな声に笑っていた。

三日目は終日フリーだったので、寝坊をして(笑)霞城公園の博物館に行って、西蔵王にお蕎

麦を食べに行って、洋菓子工場を見学した後、ちょこっとお茶をして家へ戻ってきた。ちょう

ど笑点をやっていたので、こういうのをしっかり勉強するように言った。

それから早い夕飯を済ませて、集合場所のホテルへ送った。


「お金をいっぱい稼いで、また必ず日本に遊びに来るように」と言ったら、「はい、わかりま

した」と言って笑ってくれた。


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