4/13の日記 文は田島薫
4月なのに夏
まだ4月の半ばだってのに、週末から、Tシャツ一枚になっちゃう暑さ、土曜も快
晴だったもんで、私以上に出無精になってた同居人もいっしょに自転車で図書館へ
行き、いつごろからかそばにできてたグーチョキパンってふざけた名前のパン屋で
おやつ用にくるみ入りあんぱん買ってから、遠回りして帰宅。
翌日曜は図書館で借りて来た(吉本隆明さんが誉めてたフランスの哲学者)の中学
生向け入門書をディレクターチェアに座ってえらそうに読んだ。はたから見ると難
しそうな本を読んでる風かも知れないけど、なにしろ中学生向けのだ。
わかりやすい表現で書かれた本なんだけど、それでも、哲学の本って、いつも同じ
場所で足踏みしてるような気持にさせられ、へ理屈で遊ぶ、ってような読み方。
風呂入って、ビールと夕食後は、テレビで、三国志から作った映画「レッドクリフ
・パート1」を観た。ハリウッドの大作のようなスケールの映画で、緩急のスピー
ド感のリズムのいいよくできた娯楽映画で、観る方はだれもが英雄たちに自分を投
影して気持よく観れるわけで。だからこういう物語は子供はみんな大好きで、私な
んかも西部劇やちゃんばらが大好きだったし、「インディージョーンズ」のような
活劇ものなんかとともに、大人の今もかなり好きだ。
しかし考えてみれば(理屈ぬきで楽しむもんなんだから考えんでいいっ)、これが
実際の史実の当事者たちだったら、英雄以外はだいたい1兵卒なわけだから、犬の
ようにバタバタ殺される立場になっちゃう、ってわけで、こういった話は、第三者
的に楽しめる物語の中だけ、ってことで許せるわけだけど(はいはい)、現実とそ
れを取り違えた為政者なんかにそういった戦に巻き込まれたくはないもんだ。
(すぐこういうこと言うおやじは嫌われんだよな)