9/1の日記 文は田島薫
ジミ・ヘンと山桃とめがね
ここんとこいつも土日はフォークギターのチューニングだけしてエレキの方は
弾かないで済ましてたんだけど、先週の日曜の晩に寝る前に弦をゆるめたら、
3弦が切れてしまった。この1〜2ヶ月の間に3弦だけが立続けに3度も切れ、ス
トックがない、ってことで、今週はエレキをチューニングした。
たまたま2〜3日前、テレビでジミ・ヘンのワイト島でのフォクシーレディの
ライブ映像を流したのを録画しておいたので、日曜はそれをくり返し再生しな
がら、ジミと一緒にストラトキャスターを弾いた。
午後になって、久しぶりにレンタルビデオへ行こう、ってことにして、友人2
人にそれぞれ勧められていた「嫌われ松子の一生」と「めがね」を借りて来よ
うと思ってたんだけど、新聞見たら「松子」の方は翌日テレビでやるらしいん
で、「めがね」と、別の洋画(題名忘れた)を借りて来た。
夕方、庭の山桃が伸び伸び育っちゃってて、道路や電線にかかっちゃってるの
はちょっとまずいか、って1時間ばかり、ちょっと床屋さんをし、同居人は伸
び伸び雑草の床屋をやった。
汗びっしょで風呂入り、ビール飲んだ後は、ショーチュ−飲みながら、「めが
ね」を見た。
沖縄の海岸へりで謎抱えた客や旅館主人などが、たがいを詮索することもなく、
のったりと、食事したり、海の前でぼーっとしたり、するってだけの話なんだ
けど、う〜ん、実に退屈だな〜、って、昔ひとり旅した時の心地いい退屈さ、
束縛されない自由な気分を思い出させてもらえた。
過剰な情報社会である現代に対する、アンチテーゼ、人に干渉したり説得した
りするんじゃない、しかし、愛がないわけじゃない、ほっといてあげる優しさ、
美しい自然や美味しいものを自分自身の内からの感覚でゆっくり味わう、って
いったことを、って、…うだうだ言う私、それがうるさい、ってのに。