●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

のんべえたえちゃん、友だち大勢でワイワイだす。レンチゃんだす。


芋煮会平成20年度

例年のごとく、芋煮会の季節であります。

今年は夫がボウリングの大会で欠席、夫の実家の家族全員で十二年に一度のご開帳が

ある最上三十三観音さまへ巡るということだったので、何故かそれについて行かない

義理の姪っ子を預かり、愛犬わたるを連れて、いつもの仲間の家へ行った。

三家族と未だ独身貴族の友人たちで15人。ひとりひとりまで酒が飲めるようにと、

河原ではなく友人のマツダ邸の庭で執り行われた。そこの家は密集した住宅地なんだ

けど、昔から住んでいるところだし、隣の家は空き家だし、車が入れない小道の行き

止まりの家なので、あんまり隣近所の迷惑にもならないらしいし、なにせ裏の方は車

が入ってこられないので子供たちが遊び回って走り回るには安全なのである。

午前中のまあまあの時間に適当に集合。我々は、各自自分たちの飲み物を持参して、

食べ物はみんなで割り勘する。私は、子供たちのおやつ少々と、お茶とビール、そし

てバーベキューもするのでぜひ焼いて欲しいと思い、ホルモンを持参した。茨城から

参加したチバちゃんは、ニンニクの焼酎というのをお土産がてら持ってきていた。

大工のヨッスイが現場で出た廃材を持ってきてくれたらしく、煮炊きの薪はそれでま

かなった。とても天気が良く、日差しが気になったので二階の窓からターフを張った

りした。外で煮炊きも出来るし、キャンプ用品もあるし「我々、電気ガス水道が止め

られても、充分に生きてゆけるんじゃないか」と話し合っていた。

芋煮をしながらバーベキュー。みんな大好きなサザエ焼きも登場した。買い物担当チ

ームが、朝スーパーに売っていたサザエを買い占めてきたのだそうだ。昼間っから飲

んで食べて、お昼過ぎには大人たちは各自ウトウトしはじめた。若い頃はこうやって

寝ていると、誰かが必ずイタズラをしかけてくるので、おちおちしていられなかった

が、みんな年をとってきたので、イタズラされなくなった。良い時代になったもので

ある。子供たちは全員で力一杯に遊んでいる。うむ。子供は全力で遊ぶのが良い仕事

である。

そして夕方になり、残った芋煮にカレー粉を入れてカレーうどんに。また飲み始めた

が、私はこの芋煮会で三日連続の飲み会だったので、もう飲まなくていいやと思って

飲まなかった。夜になって子供たちは全員お風呂に入った。私も母に電話して迎えに

来てもらった。姪っ子を寝せなきゃならないし、私も眠かったので早く迎えに来て欲

しかったが、母は「今さ、篤姫見てるから、見終わったら行くからさ」と言って、し

っかり見終わってから迎えに来た。

寝る前に、一般常識と知恵と知識の足りない姪っ子に日本神話の本を読んでやり、私

も早々に寝てしまい、深夜、ボウリングの大会が終わり、反省会と称した飲み会から

ベロベロに酔っぱらって、やたらオーバーリアクションな夫が帰ってきた。


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