11/10の日記          文は田島薫

またユニクロへ行った

私も同居人も穴の開いたセーター着てて、私は別にそれでもかまわない、って思

ってるんだけど、同居人の方はそれが気になってしょうがないらしく、なんとか

しなくちゃいけないっていつもこぼしてた。もっとも私のはすその一部がほずれ

て房のようになってるだけ(?)なのに比べ、同居人のは私のお古で、全体にま

んべんなく大小の穴が開いててプラネタリウムかコジキのよう、でも、これを原

宿か青山の街中で着てれば、最先端グランジファッションに見えなくもない、で、

そう言ってみたりするたびに、ふざけないでくれと怒られる。

で、同居人着るもの全然持ってないのかと思うと、タンスに何枚もセーター持っ

てて、それを着ればいいじゃないか、って言うと、全部よそ行きのだからダメな

のだ、って言う、ま、確かに、ふだん家で着るやつはアクリルかなんかの丸洗い

できるやつのが使い勝手がいいから一理ある。

そんなで、駅前の無印良品につきあって行ったんだけど、薄手の妙−なハイネッ

クしかなくて断念し、日曜の午後は最寄りのとなりの浦和駅のデパート内にもあ

ることがわかったユニクロへ一緒に出かけることにした。

着いてみると、やっぱり、セーターはみんな薄手で、ウールの以外はハイネック

しかない。やっぱり若者のファッションの流行ものに染まっちゃってて、セータ

ーに限らず、パンツ類もみんな股上の浅いのばかり、一部に股上深い、って表示

があったジーンズを、セーターあきらめた同居人試着してみたら、それも全然深

くない、こういった流行カットは間もなく消え去る運命なんだけど、若者たちは

そんなことに気にも留めないらしく賑わっていた。

私自身も金はあるんだけど、そういった衣料界の現状の中でなかなか気に入った

もんがみつけられないので、なかなか新しいもんが買えないのだ!

(ほんと〜?)

同居人、思い切って、買い物に着てったよそ行きのセーターをふだん用に下ろす、

って宣言して家に帰って来てまたプラネタリウムセーターに着替えてるんで、聞

くと、こっちはお客さん来た時だけ着替えよう、って。

やっぱり、ふだん気軽に着てるやつは着心地いいのだ。


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