●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

遊び人たえちゃん、人間ドックも遊びだす。


初めての人間ドック

私もそんな年になりました。

今回、はじめて人間ドックなるものを受けてみました。話には聞いていたけれど、

どんなことをするのかはよく分からなかったので、いい経験になりました。

前の日の夜から飲まず食わず。

そういえば昔いた会社で、ドックの前日だというのに飲みに行ってた人、いたな

ぁ・・・元気な人だなぁ・・・と思い出した。私は前日の夕方、思う存分食べた。

ちょうど母方の祖母が来ていて、私の食べる様を見て

「何で今食ってるんだぁ?ほだい食うんだが。よぐ食うごど。」

と言いながらちょっと味見させろのつもりで、つまみ食いをしたりしていた。


そして、次の日は朝からぐるぐると検診に回った。

何をしたんだかあまり覚えてないけれど、ついに最後、お話に聞いていた「バリ

ウム」を飲んだ。

はじめに飲んだ発泡剤は、昔の駄菓子屋で買えた粉ラムネみたいだった。粉ラム

ネを薄い砂糖水かなんかで飲む、みたいな。別にまずいとも感じなかった。「な

るべくゲップしないでくださいね。」と言われた。そのあと、部屋に入って「宇

宙遊泳装置」みたいのに入って、「宇宙栄養液体食」みたいな白いバリウムを飲

んで、宇宙遊泳に出かけるのだ。ぐるぐる回って、とても楽しかった。私はこの

テのアトラクションが好きなので、苦しくもなんとも無かった。ゲップも出なか

ったので、ハイキングウォーキングの鈴木Qちゃん(赤いパンツはいてる方)よ

りは長く山手線の駅名を言えるんじゃないかと思った。

そして下剤を飲んで帰ってきた。


結果はまだ来ないけど、血圧ならけっこうイイ感じだし、身長はシャクヤクで歩

く姿はユリの花だ。体重は惜しくも美容体重範囲ではなかったが、ボタン美的健

康範囲だった!


帰ってきてひと息、ご飯をもりもり食べてしっかり昼寝した。大好きなコーヒー

も飲んだ。「飲み食いできるということは、マッタクもって幸福なことです。」

と自分に表明した。

そして一眠りして起きたら、下剤の効果が表れはじめたようだった。


戻る