●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

元気者たえちゃん、熱出して寝込んでも元気者だす。


お熱。

先々週の金曜日の夕方から、すっごく体調が悪くて、先週の月曜日までほぼ寝た

きりでした。おかげさまで今週は元気です!


先々週の金曜日のお昼ご飯を食べてから、「何だか体調が悪いなぁ、家に帰った

らすぐ休もう。」と思いながら出先から帰ってきたら、玄関の扉が全開していて、

何だかイヤな予感がしたのがバッチリ当たっていた。愛犬わたるが脱走していた

のだ。それでもーう機嫌が悪くなってしまい、母がお客さんの相手をしているの

に、客間の扉をガラガラと開けて、「アンタ、犬いないじゃないの!玄関の扉、

全開なんだけど!アタシ具合悪いから早く休みたいんだけど!」と大きな声で

「ただいま!」の挨拶をした。

母は「あ!?」と言い、お客さんも「え!?そうだったの!すみません!」と言

った。お客さんは罪も無いのに、とんだ災難である。それで、「わたるや〜い!」

と近所を探しに行った。もちろんお客さんも一緒になって探してくれた。私の具

合と機嫌が悪いばっかりに、やたら気の毒なお客さんである。

もう私は具合が悪いやら機嫌が悪いやらでどうしようもなかったので、1分ほど

探して家に戻り、自分の部屋で寝込んだ。そうしたら程なくして、「まったくオ

マエはぁ〜!ホレ、早く家に入れ!足拭け、足!」というカン高い母の声と共に

わたるが帰ってきたようだった。そこで私が元気な時だったら「アンタ玄関開け

っ放しにしておくからでしょう!」ってキツく言い放つところだけど、もう横に

なっているし、心身ともに安らぎの時間が欲しかったので、そのままウトウトと

寝てしまった。


そして寝たままの週末を迎えた。しかし食欲だけはやたらに旺盛で、フラフラし

たままコンビニに行って買い込んだりしていた。うちの母は、看病するという行

為をしない。私が息をしている限り放っておくのだろう。夫は「大丈夫ですか?」

と聞いて、私が「大丈夫です。」と答えると、そっとそのままにしていてくれる、

自然観察者向きの男性なのである。


今回は自然治癒をテーマにしようと思っていたので、気休めに効かない薬を飲ん

だのは初日くらいで、そのまま医者にも行かず(行けなかった、という方が正し

いだろう)37度6分のフィーバーを最高に、思いっきり寝込んで、おかげさま

ですっかり治った。

治ったとたん、あのスゴイ骨盤矯正に行って、元気なジイチャン先生にボキボキ

してもらい、また絶叫した挙句、おかげさまで更にスッキリした。


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