●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回のたえちゃん、不要品どんどん捨ててます。


お掃除お掃除

あったかくなってきたので、少し行動できるようになり、掃除を始めた。

実は年明け、夫婦そろって私の実家に引越しをしたので、荷物がやたら増えているのだ。

うちの母は「もったいない」とかなんとか言って、自主的に掃除をしないババア。亡き姑

(亡きおばあちゃん)から「捨てるなって教育されたから」とかなんとか言って、さらに

「モノがあるとココロが豊かになる」とかワケの分からないポリシーを持つ団塊の世代。

筋金入りの「ゴミ屋敷クリエイトババア」なんである。


要らないモノを捨てる・捨てないでどんなにケンカしたことか!

近所中に怒鳴り声が響いたであろうコトが何回もある。

だから、ホントに片付けて要らないものを捨てようと決意したら、母が不在のときにやっ

ちまうことが一番良い。


こないだ、母が友達と日帰り旅行に行くというので、快く送り出し、休みの日の朝にして

は早い時間から行動を始めた。

私が要らないと判断したものは、どんどん処分した。瞬時に判断するんだ。躊躇しない!

そして特にイヤだった、茶の間のゴミ箱と化している、母が使っているんだかいないんだ

かの壁掛けのポケットケースを大処分した。

それから、要らないカラーボックスを4つ、もう要らないドレッサーを1つ、解体処分ま

で行った。うちにはもう、保管しておく場所は無いのだ。母が居ると粗大ゴミとして捨て

させてもらえないので、証拠隠滅のために解体までする必要がある。庭へ運び出し、軍手

をはめ、ペンチとドライバーを使ってどんどん解体した。スッキリした。解体したのは、

庭の片隅に積んでおいた。スダラカシて(標準語:外にさらしておく、っていう意味だろ

うか)おけば、何ともなくなるから。


そしてとりあえず、その日の分は終わらせた。母が帰宅しても何も言わなかった。

そしてその数日後、庭掃除をしていた母が、「ん!?あれっ!?」って何かに氣づいたよ

うだった。カラーボックスの黒やオレンジがミエミエだからさぁ・・・「マズイ!またケ

ンカになるだろうか!?」って身構えたけど、特に何も言われなかった。あぁ、良かった。


私には、まだまだ掃除をするところがある。

要らないものはたくさんあるんだけど、年期の入った伊那かっぺいのカセットテープだけ

は捨てられない宝物だった。温故知新。


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