●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

才人たえちゃん、探偵本人を探偵しちぃましただす。


探偵物語。

探偵さんとお友達になった。

ちょっと話がしてみたくて、探偵事務所を訪れてみた。普通のマンションの一室で、表札

は無い。ご丁寧にピンポン♪を押して入ったお部屋は、まったく普通のシンプルな部屋。

山積の資料やパソコンや灰皿なんかは無い。

お茶をいただきながら、話し込んだ。

探偵というと、ベレー帽や虫メガネの小道具とチェックの衣服のようなイメージがあるが、

そんな派手な輩は探偵に向かないのではと思う。その人はまったく普通の感じだ。おぉ、

今思えばまったく印象に残らない感じだ。さすがは探偵さん。

探偵=張り込み、っていうイメージがあるんだけど、実際のところはあんまり無いらしい。

それよりも、依頼者の話をよく聴いて「依頼者がどうしたいのか、何を希望しているのか」

をはっきり決めるところからはじめるらしい。

いろぉーんな話を聴いた。まさに人生模様。

「事実は小説よりも奇なり」。

無事に解決するなり、何らかの結果を出すことでひとつの仕事が終わる。そしてその結果

を受け入れた依頼者には、新しい生活が始まる。新しい生活を手に入れて、幸せになる人

もたくさんいる。

なんだかすげぇな、って思って、話を聴いているときは軽々しく言葉が出なかった。

人と人との関わりが、こんなに貴重なものかと思った。

話し始めて5時間、そろそろおいとませねばなりますまい。私ひとりで探偵さんの張り込

みの真似っこをしていて、おトイレをマックスまで我慢していたのだ。

話が尽きないし名残惜しいので「今度、合宿しましょう!」と言った。

・・・探偵さんと合宿かぁ。なんだか面白そうな小説が書けそうだ・・・


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