7/28の日記          文は田島薫

読むか飲むか

珍しくここんとこ続けて休日は外出だったんで、昨日はずっと家で過ごすレギュ

ラーパターンにして、読書した。

ルイ・アームストロングのボーカルやザ・バンドなどを小さくBGMにしてかけ、

図書館で借りて来た村上春樹と河合隼雄の対談を読んだんだけど、10何年も前に

出たもんで、多分一度読んでるかも知れないんだけど、小説に潜在意識を持ち込

んで来る村上と、ユングや心理カウンセリングのエキスパートのコラボは、村上

からの企画のようだけど、なかなか興味深くて、また新鮮な気持で読めた。


読みながら、いろいろ考えをめぐらしたり、外の山桃が風にゆれるのをながめた

りしてると、や〜、楽しいね〜、って入り込みそうになるんだけど、これが、な

かなか順調にいかずに、度々中断させられ中々前へ進まない。

28度になってるエアコン、暑いなら、って温度下げようとしても、同居人、いい、

って強く断るわりに、2〜3分おきに、あ〜、暑い〜、調子わりい〜、って言う

もんだで、そ〜だね、とか、体だるいの?、とか、ま〜ま〜、とか。

この時期は、外にちょっと出て近所の人に会う度みんな決まって、暑いですね〜、

って言い合うのは、1回きりだからいいんだけど、家ん中にいてそばにいる人間

がず〜と、暑いよ〜、って言い続けるのを聞くのはうっとーしーもんだ。

何か、本読むとか、漢字の書き取りするとかしたら?、って提案してみても、と

てもそんなことやる気にならない、で終わりなもんで、手に負えない。


同居人としては私に話の相手をして欲しいってことなのかも知れない、って思っ

ても、どうも私はそれほど話好きでもないらしく、昼間で、素面で話、って習慣

があまりなかったのだ。これが、ビールでも前にすれば状況一変、オイオイ、と

ことん話をしようじゃないかチミー、って感じにもなっちゃうわけなんだけど、

きちんとした性格の私は、遠方から友人が来たりした時以外は昼間の飲酒はしな

いことにしているのだ。


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