7/7のしゅちょう             文は田島薫

(CO2問題について)

きょうから北海道洞爺湖で始まった主要8カ国+14カ国首脳会議、いつも集まっちゃ

なんだかたいした成果なしに終わっちゃう会議だけど、大体米国のエゴが丸出しで、

地球温暖化危機回避のためのCO2削減提案に対しても、インドや中国の不参加理由

にほとんどボイコット状態だし、各国だって、食糧難に喘ぐアフリカに対する援助

に対し、自分たちの国の国家予算のわずか1%程度の供出も渋るケチさを、今回から

は心改めて、気前を示すことを望みたい。


で、CO2削減だけど、2050年までに50%削減、っていつを基準にしてんだかわかん

ない提案が前回の会議で安倍元首相主導でされたわけだけど、現実の状況では、毎

年の目標値から離れて行く非現実的な数値なわけで、今回も実質的な成果は期待薄。

安倍さんは技術改良によって可能なはずだ、って業界の方に努力丸投げ発想らしい。

そのひとつの例らしいのは、とうもろこし原料のバイオエネルギーの開発。しかし

食料危機が進行してる中、飢餓の怖れをかかえる多くのアフリカの人々がいる一方、

その食料をエネルギーに変える、って方策は、製造過程でのCO2排出を計算外にし

たりで矛盾だらけなのだ。


先進国としては、現在の国民の生活スタイルや環境をそのまま放置してたら、らち

は開かないわけだし、後進国のエネルギー消費に対して、模範を示すように、もっ

と日常政治的に対策するべきだろう。

都市部で用もないのにひとり乗りで出かける自家用車を追い出して、市街電車を復

活したり、全国で緑や小川などの自然を復活してエアコン不要にするとか。

地方だって、自転車道路をもっともっと充実させて自動車依存やめさすとか。

風力、太陽熱発電にもっと助成するとか。

数値目標もいいけど、具体的に達成して行かないと全然説得力ないのだ。




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