ぼけのたわごと 文は上一朝(しゃんかずとも)
大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
今回のシャンさん、サミットの演出、足元の矛盾について。
もっともな言葉
「キャビアやウニを食べながら、指導者は食糧危機を考える」
英インディペンデント紙の見出し。
また、とつくにの話。舶来、輸入品の言葉です。
記事は「アフリカの飢餓問題など、食糧危機の協議は、腹の減る仕事なのだ」と手厳しく、かつ
ヒニクをこめてやっつけている。保守的なタイムズ紙も、「過剰な費用とぜいたくな消費で、ひ
どいスタートを切った」と保守党有力議員の談話をのせている。
英各紙は、歓迎夕食会にきわめて批判的であり「豪華なディナーを食べながら食糧危機を語ると
は…」とか、首脳や夫人たちが歓迎夕食会でぜいたくな料理を楽しむ写真のわきにメニューの写
真を載せている新聞もあるなど、7日の昼食、晩餐会合わせて18コースという豪華な食事にたい
して、きわめて正当な批判記事を書いている。
かたや、わが国の新聞紙はどうかというと、共同配信のこの記事を載せている新聞もあるが、そ
の扱いはさまざまである。サミットの食事について、見出し付きの自主的な批判記事は見当たら
ない。福田流に書くと「ありますか!あったら教えてください!ないでしょッ!」とこうなる。
まったく彼我のユーモアと批判精神の落差にアゼンとするものであります。
なんて偉そうなことを書いていたら、ありましたよ、ありました。
「サミット関係者と同じ弁当が食べられる」と。なんの事はないコンビニのローソンが毎日、サ
ミット関係者(この中には、今回なぜか元気のよかった警備警察も含むのかな?)に届ける弁当
と同じものを売り出すというお話。もうひとつ傑作は「低炭素料理」と銘打って火と油を使わな
い料理を農水省の音頭取りで海外関係者にふるまったとか。これの本音は、生で食べられる食材
の輸出促進だってさ。発想が情けないな〜。
ちなみに今回のサミット騒ぎに要した3日間全ての食事代は22億円だそうです。この内どのくら
いが首脳や夫人たちの胃袋に入ったのでしょう。