6/30のしゅちょう             文は田島薫

(自然保護について2)

今回もテレビの取材からの受け売りで申し訳ないけど、私の意見も追加してご紹介。


農水省や林野庁もからみ、独立行政法人・緑資源機構が林道建設の業者との談合疑惑

などで、解体ということになったんだけど、けっきょく、同じ業務を同じ職員で
独立

行政法人・森林総合研究所の「森林農地整備センター」って組織に移して継続。解体

は国民への目くらましだったのだ。

しかし、いずれにしても、その自然保護的イメージを与える行政が、本当にそれにつ

いて真面目に取り組んでいる、ってことなら必要な行政事業だと思うんだけど、どう

も、その事業の実態は自然保護目的と言うより、土木建設業者と癒着したただの道路

工事事業が主体のようなのだ。

談合疑惑問題などで、その行政主体は各自治体に移管することになったようだが、役

人の天下り先としての独立行政法人は確保され、交付金をちらつかせて、不要な大規

模林道造りを誘導する、っていう従来型の無駄道路行政が続く可能性が高いのだ。


大規模林道がなぜ必要か?、ってマスコミの質問に対して、農水省の担当者は、山の

森林整備のために道路がなければいけないのだ、って言ってるんだけど、自然保護や

森林整備に必要な道路だったらもっとつつましくていいはずなのに、不要に広い道路

は生態系に損傷を与えると学者も指摘してるし、そんな工事よりもっと、森林管理従

事者育成や増強、それへの補助金交付といったことの方が効果的と思われるんだけど、

日本全国、どんどん大きな林道建設はされてるものの、浅い根で保水効果もない杉ば

かりを植林されたほとんどの国有林に、手を入れて根の深い広葉樹などに代えている、

といった話は聞こえて来ずに、未だに、わざわざそういった雑木林を伐採し、懲りず

に杉の苗に植え代えてはげ山になったとこに広い林道建設してる広島の例が報道され

ていた。

これだと、関係者のふところはあったまるけど、自然保護という名の事業が進めば進

むほど自然破壊は進む、っていった馬鹿行政が続けられているってことになる。

道路ばっかり造って、肝心の木々の管理といったものには予算も頭も働かせない行政。

杉の植えられた山も弱った木々が密集したままほったらかされているので、ただでさ

え浅い根が保水効果ゼロに近いのが現状で、先日の岩手、栗原市での大規模土砂災害

にしても、そういった行政による人災、って見方もできるのだ。


そんな事業計画知った時は、メールでいいから、すぐに県や市に抗議して、きちんと

した自然保護政策に代えてもらおう、未来の子供たちのために。




戻る