6/2のしゅちょう             文は田島薫

(高速暴走政治について)

地元民が声をそろえて、いらない、って言ってても、とにかく早い移動手段が悪いはず

はない、ってばかりに行政主導で作り続けられた高速道路や新幹線。

その結果、今まで泊り掛けでしか行けなかった場所でも、日帰りが可能になり、企業な

どの社員の出張などの経費節減にはなったのかも知れない代わりに、そこへ滞在する時

間も短縮になり、観光地の旅館業他の営業経営も悪化している。


そんな報告が次々寄せられている、って言うのに、まだまだ懲りない自民政府行政は、

すでにあって十分機能している立派な特急の走る従来線よりたった30数分短縮するだけ

の長崎新幹線建設を3800億もの予算で強行した。


佐賀県、長崎県の地元市町村に公共事業をエサに強引に説得、最後まで反対していた佐

賀県江北町と鹿島市の住民の拒否権を保証するところの、廃線が予想される従来線とJR

との経営分離について統合することによって回避する、って小手先の策略で強行突破。

普段から乗客の少なかった従来線と併用では赤字がより増大するって分かっていながら、

そのスピード妄信と(?)、無駄なもんでもかまわずの公共工事づくり、なんとかなら

ないのか、って言っても、増大する財政赤字の悪循環も目先の権益のためなら、知った

こっちゃない、後は野となれ山となれ、っていうのが自民と官僚の考えなのだ。


何百兆に上る財政赤字の中でも、将来のわが国の子供たちのためになる必要な公共工事

だ、ってことなら出費していいのだろうが、明らかにいらないものに税金をどんどん注

ぎ、そのたびに最底辺の国民にさえ税などの公共料金の出費義務が増大するだけ、って

ことを、やり続ける自民と官僚たちは、すでに、自己保身に慣れて脳の働きが完全マヒ

した集団なのだから、早いところ連中はクビにしよう、われわれの権利、選挙で。




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