1/21の日記          文は田島薫


マイルス・デヴィスと椎名誠

きのうはすごく寒い日だったんで、外へ出ないで家で過ごすことにした(いつも

家だろっ、ちゅーの)。

先週、図書館へ行って借りて来てた平岡正明のマイルス・デヴィスについての本

を読みながら、取り上げてたアルバムのテープを流した。

マイルス・デヴィスはジミ・ヘンドリックスとともに、持ってる少数のLPの他は

図書館やレンタルで借りてはテープに入れてほとんどのものを持ってるのだ。

平岡さんの話はなかなかマニアックで、そんなドラマがあったの?、ってマイル

スとセロニアス・モンク(彼も私は大好き)の喧嘩セッション、ってな話で、そ

のテイクを聴いてみても、全然どこがそういう話の部分なんだろ?って、さっぱ

りわからないぐらい「専門的」なのだった。

で、読んでるとけっきょく、彼は、大評判になったし、私も絶賛する「ビチェス

・ブルー」をあまり評価してないようだったんで、ファンでもいろいろいるんだ

ってことがわかった。

しかし「ビチェス・ブルー」はたいてい一般に「ビチェズ・ブリュー」って表記

されてて私もずっと「ブリュー」は変だろ、って思いながら、小声で「ブリュー」

って言ったりしてたんだけど、彼がきっぱり「ブルー」って書いてるところには

好感と敬意を感じた。

しばらくして、彼の全体に思いの濃い文章に疲れて来たので、音の方はマイルス

のままなんだけど読む方は、一緒に借りて来てた椎名誠のエッセーに変えた。

椎名誠の仲間と海岸行ってたき火しながら酒飲む、ってようなどーでもいい話が

大好きで、江戸川橋の事務所の時は近くの図書館にある彼のエッセーはとっくに

ほとんど読んでたんで、先週はじめて地元の図書館の彼のコーナー見たら、多作

の椎名さん、知らないうちに読んでないのがたまったらしく、ずら〜、って並ん

でたんで、私はびっくりしたのだった。


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