●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、行きつけの東京なのにカマエちゃったよーだす。


暖冬の東京。

週末、大都会東京に行ってきた。

こちらの天気予報では(天気予報は全国だが。)「東京は寒いです。」ってお天気お姉さ

んたちもお天気おじさんたちも言っていた。

だからすっかりそれを信じて、めったに着ないイッチョウラの黒いロングコートを着て新

幹線に乗った。

東京駅に着いて、乗り換えのホームで東京の風を感じた。(←カッコイイ)

「おぉ、意外と寒いかも!」って思ったけど、私みたいなロングコートを着ている人種が

見当たらないことに気がついた。。。そうしたら、なんだか少々恥ずかしくなった。なん

だかさぁ、やたら寒がりの人みたいに思われるじゃん・・・!別にいいけどさぁ・・・と

かってひとりで思わなくてもいい見栄を張っていた。

東京へはセミナーで行ったんだけど、そこで出会う人から口々に「こんにちは、寒いです

ねぇ!」って挨拶されるので、「いいえぇ、ぜんぜん寒くありませんよ。」って正直に答

えてびっくりされていた。ぶ厚いコート姿を見た講師の先生からは「どちらからいらした

んでしたっけ?」って聞かれた(笑)でもちゃんと「山形から来ました。」って正直に言

ったので、皆さん「あぁ、そうでしょうね!」って笑っていた。「私、出身が秋田なんで

すよ。」ってにこやかに話が弾んだおじさんもいた。新潟の人もいた。

今回は内幸町の小さなホテルにチェックインしたので、別に寒くないし(イヒヒ)ついで

だからいろいろ探検しちゃおうと思って、トコトコお散歩がてら夕飯探しに出かけた。そ

うしたらなんだか珍しい治安の良い外国に来たみたいな気持ちになっていて、キョロキョ

ロウロウロしていて、気がついたら田舎モノ丸出しの挙動だった。お散歩ついでに銀座の

地を踏もうと思ったけど、三歩ほど銀座エリアに入ったら満足してクルっと回れ右して帰

ってきた。しかしアレだね、ちょっとしたファッションビルにドレス屋さんとか美容室と

かあって、出勤前の綺麗なママさんやホステスさんたちがたくさんいるのって、銀座だか

らだよねぇ。・・・ってことで、小一時間ほどのお散歩でした。


セミナー終了日、帰り支度をして、その秋田出身のおじさんとご挨拶して帰った。

「帰るんだっすは。ありがどさまでした。」

「ありがどさまでした。新幹線が?」

「んだんだ。」

みたいなコトを言って、ちょっと違うんだけど意味は理解できるなぁ、って思いながら

あったかい東京から冬の山形へ帰ってきた。


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