●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃんが、テレビん中で好きなおじさんたちだす。


こないだの深夜

昨年末は望年会(ぼうねんかい)のお誘いが多く、最近には珍しく一週間飲みっぱなしだ

金曜日の夜はたいてい、「探偵ナイトスクープ」と「タモリ倶楽部」を続けて見ている。

どちらも学生の頃からだ。充実した週末のオープニングだと思っている。その後は最近

「検索ちゃん」ね。

「探偵ナイトスクープ」は、いつもいつも楽しい。身近な不思議や疑問は、やはりあの探

偵さんたちに任せたい。ちょっとしたことなら、すぐに解決してくれるであろう。大阪で

なかったら、私は秘書のアシスタントに応募していたかもしれない。

こないだの「タモリ倶楽部」は、みうらじゅんさんと安齋肇さんが、ご当地ソングをご披

露していた。

若い頃は、みうらさんも安齋さんも、面白くて変わったおじさんだなぁ、と思っていたが、

最近は何だか年が近くなっているようで、仲間意識すら覚えてしまう。まるで彼らは、私

たちが大きくなるまで待っていてくれているようだ。

そんなおじさんたちの作詞作曲で、山形ガタガタ(だったかな?)を歌っていた。みうら

さんちっこいギター、安齋さんオカリナ。松尾芭蕉のフレーズあり、名所あり、奇習の祭

りありの歌詞で、こんな詳しく知っているなんて、こりゃすごいおじさんたちだ!と思っ

た。そしてめっちゃカッコ良かったのだ。歌が終わったあと、「おー!素晴らしい!」と

私は思わず拍手した。

おじさんというと、タバコ臭くてデブで酒臭くて不潔で何事にも「オレオレ」で批判的な

イメージがあるのだが、最近はタモリさんはじめ、こんなステキなセンスのおじさんたち

が増えつつあるのは嬉しいことだ。愉快な昭和のおじさん。

その後は「検索ちゃん」を見て、同年代のお笑い芸人さんたちにまんまと笑わせられたり、

感心したりしながら、ウトウトする。


普段はあんまりテレビを見すぎたり、深夜番組の連ドラにハマったりしないのだが、週末

の深夜は特別だ。ちょっとお菓子とかお夜食をつまみながら見ていると、学生時代に戻っ

たような気になるのが不思議だ。タモリさんやみうらさんや安齋さんは、今も昔も永遠に

おじさんなのも不思議だ。


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