●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、たえちゃんに仲のいい友だちが増えてく理由だす。


ともだちの結婚の日。

仲間のひとりである、マジシャンのブリュックが結婚した。

彼は、義母の友人の息子である。

我々夫婦は、初めて彼と出会ったとき、そんなことはちっとも知らなかった。

しかしある日、ふと夫が「ブリュックさんってさ、母ちゃんの友達の息子さんじゃないか

な?」って言ったので、まず義母に確認しそのあと本人に確認してみたところ、間違いな

く身元が判明したので、ブリュックも我々もみんなでびっくりしたのだ。田舎というとこ

ろはどこでもそうだ。山形では誰か彼かは必ず親戚や友達つながりなのだ。

で、披露宴には義母がお招きいただいたので、私は二次会に顔を出した。

いやはや、どうやらスンバラシイ披露宴だったらしい。招待客は340人くらい。聞くとこ

ろによると、新郎のスピーチも最高だったらしい。ブリュックも私たちも同い年なので、

二次会参加メンバーも年が近く、共通の友達もたくさん来ていたので二次会もやたら盛り

上がった。

その流れで、内輪の友人たち6人と三次会に流れて居酒屋に行った。仕事を終えた夫も途

中から参加した。

ブリュックたちは他のグループのところに顔を出しつつ、最後にうちらの所に顔を出すこ

とになったらしいので、最初のうちは、みんなで「結婚生活とお互いのパートナー」につ

いての話になった。これがけっこう面白い。奥さんに出かけられるのがイヤな旦那さんも

いれば、逆に奥さんにはどんどん外に出てもらって、自分の才能を生かして欲しい、って

思ってる旦那さんもいた。うちの夫はその話を聞いていたのか聞いていないのか、お腹が

空いているので、お刺身やコロッケなんかをバクバク食べていた。

そんな話でまたさんざん盛り上がったあと、ちょうど良く新郎新婦が登場してくれた。お

決まりの、馴れ初めからプロポーズまでのいきさつを、みんなしつこいくらいに聞きまく

ったが、新郎ブリュックもなかなかのエンターティナーなので、面白おかしく話してくれ

た。新婦のはちこちゃんも、けっこうノリのイイ子で、ますます話が面白くなった。

プロポーズのコトバは「結婚を前提に結婚してください。」っていうワケの分からないセ

リフで、みんな「???」。それでみんなでまたさんざん笑った。

話したりないからさぁ、今度みんなで温泉にでも行きたいねぇ!って言いながら今夜はお

開きにした。

私たちの友人は、夫婦同士、家族ぐるみでのお付き合いがとても多い。

そして我々はこれからも、幸せな夫婦・家族の輪が広がって、仲良く楽しい人生を共にす

るのだろう。


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