ぼけのたわごと         文は上一朝(しゃんかずとも)


大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
シャンさん、1年を慧眼で総括してくれました。



時下ますます地球は回る

今年も数え日となりました。年末もあと数日となると、東京では数え日といいました。

いま、東京には東京人がほとんどいませんから、この言葉もなくなりました。地方で

はどう言うのでしょう。古河のお兄さん、がたやま娘さん教えてください(笑)。

その数え日に、今年の漢字『変』にひっかけて、異常なことと変わったことを取り上

げて、2008年を終わります。


品性下劣とか人品賤しからずという言葉があります。

『時下ますますご清祥のこととお喜びもうしあげます』が、商用定型文であることは

ご存じですね。これが、いま世間を騒がせている採用内定取り消しの通知文に使われ

ているのです。みなさんどう思われますか。

まさか、「この不景気のさなか採用が内定して喜び勇んでいるのを、お喜びもうしあ

げ」ながら、あれは嘘でした。というわけでもないでしょう。ブラックユーモアにも

なりません。

もうすこし言葉を選ぶことができないのでしょうか。

もっと酷いのがありました。経済界の重鎮トヨタの元会長奥田氏が、マスコミの厚労

省叩きについて「なんか報復でもしてやろうかな。例えばスポンサーにならないとか

ね」。こういう言葉を無神経に使う輩を、品性下劣または賤しい、と言わないでなん

といえましょう。世の中こんな人間ばかりになってしまいました。日本は異常です。

壊れてしまいました。


12月21日、バチカンが地動説を認めてしまいました。

なにも世の中すべて理屈でわりきれることばかりにしないでもいいでしょうに─。

お星さまもお天道さまも地球のまわりを回っている。地球が動いたら人間が落っこち

てしまう。それで都合の悪い人は、ガリレオのように「それでも地球は回っている」

と言えばいいのです。

科学の世界では地動説。われわれは天動説。なんの不都合もありません(笑)。

300年間頑張ったバチカンが説を変えてしまっては、頑固だけどどこかやさしい隣

のおじさんが急に物わかりが良くなってしまったようで、どこかさびしいものです。


さあ、今回で“ぼけのたわごと”も終わりです。

長い間、ご愛読(していただけたのかな?)ありがとうございます。

えっ!来年はどうするって。元日の神田明神のおみくじの結果しだいです。それと、

禁煙をするとココ通を一生懸命書かなくてもいいらしいので、来年は禁煙をしようか

な(笑)。

どうぞ皆様よい年をお迎えください。


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