●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃんのダイエットウキシズミ。


ダイエット2007 その続編

師匠のヒロコちゃんとはそれから何回も会っているが、一向に「痩せたんじゃない?」

とは言ってくれない。

しかしそれでも、薄皮をはぐように痩せ続けているワタシ。

ある日ふと「あれ、痩せてるじゃん♪」と気を良くしたため、衝動的に近くのファッシ

ョンセンターしま○らに飛び出していった。どんだけー?痩せたのか確認するため、試

着だけをしに行った。お財布の中には3,000円。どっかで聞いたような、夢と希望

と少しのお金を持って。

いそいそとジーンズコーナーへ行き、今まではため息とともにサイズ札を見つめていた

だけのジーンズをパパパっと見繕い試着室へ。

深呼吸をしながら恐る恐るはいてみた。おそるるなかれ、見事ぴったり入った!その時

の晴れ晴れとした笑顔をご想像ください。

でも、その時は買わないでスキップしながらお店を出てきた。

また数週間後。

今度は山形市最大のショッピングモールのひとつであるジャ○コに行き、また試着しま

くった。選んだ洋服がぴったり入るなんて、本当に幸せだ。アレやコレやと試着をし、

あーでもないこーでもないと試着室を出たり入ったりした。キョドってた(挙動不審な)

客だったと思う。そんで、納得できる値段のパンツを厳選し2本買った。時計を見たら2

時間が経過していた。

そしてその1週間後。

数ヶ月ぶりに会ったお友達から「おぉー!痩せたねぇ!」と言われた。気を良くして

「元に戻ったって言ってくれない?」って最近のカン違い生意気タレントみたいな発言

をした。

そしてまた数週間後。

少しきつめのトップスを着て、お友達のハルミさんの美容室に行った。

「どうぞ〜」って言われて鏡の前の椅子に座ったとたん、ゲゲッ!ちょっと細身の三段

腹幾重(サンダンバライクエ)ちゃんがいる!トップスがきつめなので、隠せないのだ。


「座っているから仕方ないんだよ。」と言う天からの慰めの言葉があったが「ありがと

うございます。でも私はもう少し努力します。」と鏡の前にいる幾重ちゃんを見つめ、

心の中で固く謙虚に誓った。


(補※三段腹幾重ちゃんとは、漫画の三年奇面組(新沢基栄さん作)に出てくるキャラクターです)


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