5/1の日記          文は田島薫



ゴールデンウィークの過ごし方

ゴールデンウィーク前半をどうやって過ごしたか、って言うと、新聞読んで、テレ

ビ見て、ギター弾いて、本読んだんだけど、去年やその前の今ごろはどんな過ごし

方してたか前の日記を見てみたら、同じことやってるか酒宴やってるかだった。

もっとも、これはゴールデンウィークだろうが正月だろうが普通の日だろうがたい

ていいつも同じだもんで、外から見たら何がおもしろくて生きてるんだろう、って

人には思われるかも知れないんだけど、ほっといてもらっていいのだ。


図書館に本返しに行って、池田晶子さんの哲学入門ムックのようなものがあったん

でマイルス・デヴィスの本などと一緒に借りて来た。

池田晶子さんは評判になってた「14才からの哲学」って本を数年前友人の家に遊び

に行った時に初めて知り、2册あるからって、1册もらって来て読んだ時からのファ

ンで、哲学するってことの本質を楽しく平易に表現してて、何冊か読みながら、古

い友人のような気分でいたんだけど、今年の初めにまだ40代の若さで亡くなった、

って新聞記事を見た時はショックだった。

池田さんは、大学で西洋哲学を一通り学んだ後、人が「哲学をする」、ってことと、

多くの哲学理論を知識として学習する、ってことの違いを言っていて、哲学につい

て、後者の盲目的隆盛を批判的に見てることにとても共感もさせられたのだ。


ついでに、マイルス・デヴィスはジミ・ヘンドリクスとともに、もっとも創造的な

ミュージシャンってことは世界の定評なんだけど、図書館でその時返した「偉大な

ジャズマンとの対話」って本の中の何十人もの偉大なジャズマンのほとんどがマイ

ルス・デヴィスの話をした、ってことだけど、当然だろうな、って感じた。


戻る