●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃんの気立てのよさは、いい先輩たちのおかげのよーです。


やっぱ、違うわ。。。

手紙を書いてみた。

東京で仕事をしていた時にお世話になった方で、とっても親切で良い印象があった方へ。

仕事を通じて、若い時に親切にしてくれた大人を、私は覚えている。若いしバカだし生

意気だった私。(バカと生意気はいまだにそのままだが!)そんな私を、ひとりの社会

人として信頼してくれたり、いろんなことを教えてくれながら遊んでくれたりした大人

がいっぱいいた。

その方は女性で、当時はおそらく担当者さんであったのだろうが、今では雑誌に取り上

げられるほどの女性実業家。私も一般ピーポーと同じように雑誌で見て「あれっ?彼女

だ!」って思ったのだ。もう10年以上も前のことだから、彼女は私のことなんか忘れ

ている。でも、私は彼女の仕事に対する姿勢や、一緒に仕事を進める仲間への温かさが

忘れられなかった。

だから、書こうかどうしようか半年以上迷った挙句、思い切って彼女に手紙を書いてみ

た。当時の私たちへの温かい対応への感謝と、現在の活躍を知ることができて嬉しい旨。

気取ったことを書いても仕方がないし、読んでくださるかどうかも分からないけど。そ

んで、もしスタッフの方が読んでくださっても怪しまれないように!素直に書いてみた。

そしてポストに入れた。

そんで、お返事をいただいた…! 読んでくださるかどうかなんか分かんないので、ほ

ぼ忘れていたのに。当時と変わりない、温かい気持ちが伝わるような言葉がつづられて

いた。それも手書きでお返事をいただいたのだ。「うわー!やっぱりすごいんだ、この

人!」って思った。

そのお手紙は、私の人生の中でももっとも大切な宝物のひとつになった。イコール、私

が若い頃に経験させてもらった素晴らしい仕事の思い出が、カタチになったもの。


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