7/30の主張             文は田島薫


(経済偏重政治の終焉について)

昨日の参議院議員選挙で安倍自民党が小沢民主党に大敗し自民公明与党は参議院

過半数割れになったけど、安倍首相は責任をとって首相を「辞めない」そうだ。

大敗の直接原因は、大臣の失言多発や、不明瞭経費計上、年金記録の紛失といっ

たことの不信感から来てる部分が大きいんだろうけど、言わば、そういった一見、

自民の本質的問題点に見えないところに、それがボロとして結局顔を出した、っ

てことなのだ。

どういうことか、って言うと、自民政治が普段、政策がだれのために、どこへ一

番目を向けてるか、ってことが象徴的に現れてるわけで、国民の心の痛みへの共

感抜きの武力パワーゲームの肯定であったり、国民の福祉よりも、自己保身のた

めの選挙資金確保の不正だの、社会保険庁などの役人自身の福祉には集めた年金

資金をどんどん流用し手厚く心配りするけど、国民の分は、無責任に、って。


改革のために続投するって言う安倍政権の改革は、ただ、経済成長を目的に、全

体の数字を上げるだけ、それで底辺国民の経済レベルの底上げもできる、ってい

う根拠のない話で、経済成長での上がりがどこへ流れるかは知ったこっちゃない、

儲ける企業はどんどん儲けて、貧しい者たちはどんどん貧しくなっても、税金は

だれからもしっかり徴収する、って政策なのだから。


だいたい、経済成長がだれのためのもんだかもはっきり自覚せず、必要性のない

施設を税金投入で量産したり好景気の大企業には税金を優遇することが政治だと

勘違いし、生活に一番大事な食料自給なども眼中ない。


人は衣食住が安心に確保されてからが、国民としての自覚なり、国への文化貢献

なりの感情やら仕事の意欲が広がって行くものなのに、その基本さえ不安な状況

で、自分の生活と無関係の何のためかわからない経済成長の名のもとに、浪費さ

れて足りなくなる税金の補填を請求され続けている、って感じる層ばかりがいる

国、を作ってるのが自民政権なのだ。




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