●連載 がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
タビビトたえちゃん、シンガポールの続き。
足をくじいて、新嘉坡 その2
翌日は、前もって現地の旅行会社に予約を入れていた観光。マーライオンを見て、飲茶して、
セントーサ島に行ってイルカ見て、夕方ごろ免税店で解散、あんまりお土産物屋さんに連れ
て行かれないようなお得なツアーを探した。うん、我ながらいいものをチョイスしたと思う。
免税店では目の保養すらあんまりせず、近くの高島屋の地下のスーパーで食料を買って早々
にホテルに戻った。集合住宅で、洗濯物をベランダからまっすぐ前に物干し竿を出している
名物風景も見た。現地の人に聞いたら、住宅事情があまりよくなく、湿度が高いシンガポー
ルで衣類をちゃんと日干しするための生活の知恵なのだそう。最近はベランダが広い集合住
宅が増えたため、日本と同じように干しているところも多かった。
そんで、疲れと充実感で早めに寝た。
次の日と次の次の日は両日とも、参加したかったセミナーで一日を終えた。世界中から四千
人が集まるセミナーだったんだけど、偶然となりに座った方が日本人の同年代の女性で、
「こんな偶然、不思議だね!」って言いながらとっても仲良くなった。
最後の日の夜は、セミナーで知り合った若人と地元の屋台村に行き、めちゃめちゃ盛り上が
った。隣のテーブルの中学生くらいの現地の男の子たちが不思議そうに見ていた。屋台のお
ばちゃんや兄ちゃんたちも、我々に負けないくらい威勢が良かった。私はアジアの、こんな
ごった返したような生活感が大好きなのだ。
酔っ払った次の日の早朝、私はシンガポールから日本へ戻ってきた。最近はインド人の入国
が多く、どうやら商品の仕入れに来ているのか大きな段ボールがたくさん。空港もインド人
ばっかりで、とても早朝とは思えないほど人がたくさんいた。
今回の旅の目的はセミナーで滞在は正味3日だったので、今度はゆっくり観光したいと思っ
た。今回のお土産はほとんど無くて、マーライオンのキーホルダーとキャラメルの小袋10
個。