12/31の日記          文は田島薫


寂しさが心地いい

12月は自宅で忘年会を一度やったんだけど、仕事で来られなかったバンドごっこ

メンバーとバンドごっこ忘年会をもう一回やろう、ってサニーと一緒に考えてた

んだけど、私がメンバーに打診メールしてもずっと返事が来ずとりやめになった。

しかし後でメンバーのジャック吉田さんからメールがあり、私のメールに件名が

書かれてなかったため気がつかなかったためだ、ってことが判明した。

ま、私の方もやってもい〜な〜、って程度でどうしてもやろ〜やろ〜、ってスキ

ップしながら騒ぐほどの気持はなく、じゃ、また今度だな、ってとこだ。

よく話すことだけど、2〜30代のころの飲み会パーフェクト参加および積極自主

開催、っていった情熱は今やなくて、ひとりぼっちで飲む酒もけっこう好きだ。


昨日は午後にちょっと事務所にメールチェックに行ってみたら、留守電が入って

て、尾形さんの紹介で知り合った彫刻パフォーマンスアーチストの小林芳雄さん

が、アトリエで忘年会やるから、ってお誘いだった。

で、メールチェックしてみると尾形さんからも同主旨のものが来ていた。

小林さんともしばらくぶりだから行ってみてもいいな、って思う反面、ほとんど

馴染みのない他の参加者の輪に入って、それぞれの一年の総括のような話を順番

に聞きながら、大酒飲んで意識もうろうとなるパターンって、どうなんだろう?

などと迷ったりしてると、同居人も行くことを勧めるわけだけど、本心じゃない

ことは見え見えだったりで、一年の締めの過ごし方としては、ひとりで瞑想する

とか、一番身近な人と総括し合う、っていったことの方がいいんじゃないか、な

どと結論づけ、欠席の連絡をした。

実は、天気予報が晴れ、って言ってたわりに昼間なのに薄暗い寒気の中で雨まで

降り出している外出かけるのが億劫なだけだったりして。


一応、そういった理由をつけた手前、夜はテレビを消して、酒飲みながら同居人

と、そういった話合いをしてみた。

そういった話しは割合簡単に終わりになり、眠気が出て来たんで、テレビつけ、

「武士の一分」を留守録にしてまた消し、少したってから、町田康が中原中也の

足跡をたどる、った番組を見たら、彼の詩にメロディーつけて歌ってる人なんか

が沢山出てて、このNHKみんなの歌風メロディーは、私にはいらんな〜、って

感じたんだけど、ま、それは人の自由だね。


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