12/3のしゅちょう             文は田島薫


(ホームレス救済について)

銀座ではヨーロッパの高級ブランドショップが軒並みオープンして、賑わっ

たり、高級レストランのランク付けのミシュランが星をつけたレストランで

は何万円もする食事をしようと予約が殺到したりしてる一方、やっと生活す

るだけの費用を稼ぐのに働きづめの貧乏人が同じ貧乏人に無理な借金して恨

みを買い殺されたり、ネット難民やホームレスは相変わらず放置されたまま

で、政府はそういった貧者に生活保護世帯もちゃんと近付けよう、って生活

保護費の引き下げもしようとしている。

大量のホームレスを放置する大阪では、無駄な巨大施設に税金を注ぎ込み、

有効利用もないまま日々巨額の経費を喰っている中、太田府知事は不正経

理や企業経営者の癒着的講演会営業に精を出してたようだ。


そんな中、先日の新聞で大阪市の釜ケ崎で活動する野宿者ネットワーク代表

の生田さんて人が意見を寄せていたので、それのご紹介を。

全国には3万人の野宿者がいると推測され、多くはアルミ缶を集めるなどし

て働いており平均月収は約4万円、大阪市では、餓死や凍死、治療を受けれ

ば治る病気などで路上死する野宿者が年200人以上だと、で、野宿者問題の

ほとんどが、仕事がないことがそれに甘んじる一番の原因で、だれもが、仕

事があればこんなとこで寝ていないって言ってる、と。

野宿者の平均年齢は60近く、50歳を超えると仕事が少ない、野宿者とわかる

と会社が相手にしてくれない、その他のハードルがあり、就職が非常に困難

で、各地の自立支援センターで数カ月暮らしながら就労先を探す対策や、民

間支援団体も企業との提携を試みるなど様々の活動をしているんだけども、

その就労は容易じゃない。そもそも、仕事の数が限られてて、全員が懸命の

努力してても、あぶれる人数は必ず出てくるわけだから、野宿者と支援者は

それを個人の責任にせず、公的な施策を求め続け、結果釜ケ崎では94年から

55歳以上を対象に特別清掃事業が続いてて、現在2000人余りの野宿者らが

登録、日に5700円賃金で釜ケ崎地区内の道路清掃や公園や保育所のペンキ

塗り、草刈りなどの仕事ができ、喜んでいるんだけども、それができるのは

月に3日だけだ、と。


生田さんの結びも、もっと子供などの警備の仕事などもさせたりして、本腰

を入れて仕事を保障させるべきだ、って言ってるんだけど、ほんとにその通

りで、自治体は、どう考えても現実的な解決になってない施策で、はい、自

立支援センターを作りました、とか、支援清掃事業で就労させてます、とか

って言い訳的施策で10年もほっとく、ってのは、それにかかる税金の規模の

小ささと、他で浪費する税金の規模と比較すると、欺瞞だ、って糾弾されて

もしょうがない無策政治なのだ、どこも。




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