12/10のしゅちょう             文は田島薫


(富山市長のえらさについて)

またテレビ番組からの話で安易で申し訳ないけど、なかなか感じ入ったも

んで、簡単に要旨のご紹介と感想を。


今や日本全国各地の郊外ばかりか市街地でも、車社会の隆盛に伴った大量

安売り販売店の乱立などで、商店街が不振になり、車がなければ買い物ひ

とつできにくい環境になって来てて、それのない老人たちは公共交通を利

用してたのが、それも採算性が悪い、って理由でどんどん廃止になって行

く情況をほったらかしにしてるのがほとんどの地方自治体の現状だ。

そんな中で、富山市の市長は、高齢化社会を見越し、車だけでなんとかな

るから公共交通は不要だ、っていう風潮の中で断固、筋を主張、赤字覚悟

で市街電車の整備を押し進め、結果は、大成功、各地からの視察や、観光

客の増加などで黒字になった上、市民、中でも老人たちに大好評だという

ことだ。


余談だけど、以前、仙台の地下鉄について大赤字わかっててつくることを

批判したことがあるんだけど、富山市と同じ理由もあったんだろうか。


説明をする富山市長の顔がよかった。20年30年先の市民の暮らしにどう貢

献できるか、てことが大事だから、反対があってもブレないのだ、ってよ

うなことを言って、記者が、市長はいつもそんなことを考えているのか、

って尋ねられた時、輝く瞳で少し誇らしく、はい、って言った。


わけのわからない視察旅行の名目で、公費を使って裸のコンパニオン女性

とばか騒ぎして、それがおかしいことだと感じてないような議員や市長が

各地に大勢いる一方で、志持ったえらい市長もいるのだ。




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