8/13の主張 文は田島薫
(地位に喜ぶ人々について)
政治家ってものは、例えば、幕末、明治維新のころなら、自分の命に変えても、
自分の信じる日本国家の理想に向けて頑張る、ってイメージだったのが、今日の
わが国では、自分の見える範囲で豊かになった部分だけを信じ、それ以外の疎外
されて貧困にあえぐ人々や、同じく疎外された他国のことなどは、できるだけ見
ないようにし、とりあえず自分が選挙で当選し、できれば閣僚になる、ってこと
が最大の目標だ、って見えるのが、与党のほとんどの議員からの印象だ。
安倍さんなんかも、首相になったとたんに有頂天、なにやら根拠のない自信を示
して、いろいろ国民を教育してこうなどという意欲を示し、参議院選挙の結果、
その政権体制が大批判されているにもかかわらず、辞めずに頑張る、って言って
るところは、幕末の政治家の志しに似てると言えないことはないんだけども、彼
のは首相になったとたんに急に自己評価が高まっちゃった、ってよくある地位に
喜ぶ人なのだ。
同じく、たまたま、棚ボタで防衛相になった小池百合子さんも、なんだか、喜ん
じゃって、以前の尊敬すべき上司(?)であった小沢一郎さんのテロ特措法延長
反対に対し、時代が違うなどと批判し、早くも米国追従を宣言して、すぐ米国に
出張してライス国務長官に面会し、自分を日本のライスだ、ってアピールしちゃ
ったりして大はしゃぎ。
15、6で米国の一流大学の優等生になるぐらいのだれもが認める頭脳と自分をな
らべるようなことやって恥かいてる暇があったら、中東の大学を出たって自分の
能力の特殊性をもっと生かして、イラクやイスラエル、イランなどの、米国主導
の中東政策を批判するぐらいの主体性を充実して行くぐらいの志しが欲しい。
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