プロの一筋
毎週日曜に見てるテレビの美術番組、昨日は安井曾太郎についてだったし、それに
ついて、中高年のご婦人に人気の流し目俳優が思う存分語る、ってテーマだったん
で、こりゃいかん、って見るのをやめて、悩み出版社と組んだ「バンド」でオリジ
ナルの2連発練習してから、ちょっと番組が気になって、ちょっと回してみたら、
その俳優、自分でも絵を描いてるらしく、それを撮ったもんを流していたんで、お
っとっと、って消した。(そんなに嫌うこたーないじゃないかね〜)
絵描いてる芸能人ってだれもかれも、大体あーいった写実絵画が好きなんだよな〜。
ま、芸能人に限らず一般の素朴な人々はどうしても、写実絵画がわかりやすい、っ
てことになってそっち行っちゃうんだけど、芸能人の場合名前が売れてるもんで、
個展などすると、けっこう売れたりするもんで、自分の才能と勘違いしちゃうとこ
あるんだな〜。(名前で売れる、ってのもやっぱり才能とも言えるから、まあ私の
負け惜しみ、ってことも言えるかも知れないけど)
午後は図書館で借りて来てたビデオ新藤兼人監督の「三文役者」を見た。
殿山泰司の役者人生を竹中直人が演じてるんだけど、声の調子や雰囲気が当人そっ
くりで、どっちも負けず劣らず味のある役者だな〜、って感心した。
で、ちょっと趣味で絵なんか描いちゃったりして誉められたり、小金稼いじゃった
りする役者より、貧乏でもその道一筋まっしぐら人生の方がかっこいいな〜、って
感じたわけなんだけど、じゃ、私の場合のロックンロールバンド、ってのは、その
線の位置関係ではどう言う事になるんだ、ってと、グラフィックデザインが仕事だ
と言え、その世界に少々食傷気味で自分自身も最近じゃ、あんまり固執するほどの
テーマじゃないな、って感じて、それ一筋でがんばってるわけでもないし、だれも
誉めてくれなくても、創造、って大きなテーマを楽しんでるんだからいいのだ。 |