9/4の日記 文は田島薫
白昼夢のような散歩
先週は仲間との酒宴や、毎月北海道から上京するいとこの兄貴との定例酒宴や、
近所のおばさんの通夜などが重なり、家でじっくりギター弾いたり読書したりす
ることができなかったので、昨日は朝からエレキギターをセットして、練習した
り、図書館で借りて来てるのにたっぷり読み残してた本をこなした。
2時過ぎに、住み込んで来ていて外へ出たがらない悩み出版社を図書館へ行くつ
いでの散歩に連れ出した。
一旦涼しくなったのに9月に入って、また少し暑くなり、かんかん照りの道を、
ふたりともティーシャツに帽子、私はそれに短パン、首からタオル下げ歩いた。
一番暑いそんな時間に歩いてる人はだれもいなかったけど、道沿いの家の庭には
むくげや、百日紅が咲いていて、(それらの名前を出版社に教わった)のどかな
気分で、たまに吹いて来る風も心地よかった。(汗かいたけど)
図書館では、河合隼雄と中沢新一の仏教座談の2册目と池田晶子のエッセーや、
モーツアルトのCDとサニーにすすめられたTHE BANDのメーキングビデオなど
を借りて、図書館を出ると前の広場のわきの歩道に、日曜だというのに数十人の
制服の女子高生の団体がたむろしていた。
なんだろうな〜、って帰る方向の坂になった歩道を上り始めたら、向こうから、
別の女子高校生の団体が下って来る、思わず車道の方へ避けながら見物したら、
2〜30人いる半数ぐらいが白いマスクをしていたのが、また不思議だった。
で、また色んな花を見たりにおいをかいだりしながら、いい天気の道を歩いて、
昔はよく通っていたのに最近は通らなかった陽のよく当る墓地の横の坂を下りな
がら、先日亡くなった近所のおばさんのことなどを思い出したりしたけど、のど
かないい気分は変らなかった。