9/4の主張             文は田島薫



(愛国心について2)

次期首相候補の安倍さん、本当は反対意見持ったたくさんの自民党員も、ただ勝ち

馬に乗って、入閣などの利益を得たい、ってだけのために応援してるのが見え見え

なのに、持ち上げられて、なんだか自信持っちゃったらしく、このごろはテレビに

出演しても、余裕の表情で自説をまくしたてる。

彼のブレーンといわれる岡崎老人は米国追従一辺倒論者、仮に米国がしかけた戦争

に加担したとしても、米国は負けないので、わが国も安全で、その戦争の妥当性は

考える必要はなく、例えそれが侵略戦争で、他国に不条理な被害をおよぼそうが、

考えるこたない、って暴論の持ち主だ。


安倍さんの危険な点のひとつは、相手がどう出ようと、自分は自説を曲げない戦う

政治家だ、って張り切ってるところで、もし、相手国が反対の意見を言って来たら、

けっきょくどうするつもりなんだろう。

一般人の間だって、議論ってものは、おたがいが自説を交わしあい、よりよい意見

に集約することが目的であって、最初から意見を曲げない、ってがんばることでは

ない、増してや利害や立場が違う国同士の外交で、いくら美しい自国の利益のため

と言ったって、力の強い国に寄りかかりながら、立場の弱い国に力ずくで従わせよ

うとする考えは自慢すべきものと正反対のものだ。


自分は平和主義者で戦争は反対だ、って言ってるけど、戦前の政治家でも自分は戦

争主義者だ、って言ってた人はあんまりいないはずで、かたくなに自国の利益ばか

り考えた主張で他国をつっぱね、主張をどんどん合理化していった結果、侵略戦争

が始まったのだ。


今のままの安倍さん当選なら、こころから短期政権を祈るばかりだ。




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