●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回のたえちゃん、お気に入り以外の着ない、ってがんばった話。


頭痛の要因は。

ここ最近、雨が降るたび日増しに寒さが増す。上着を持ち歩くのが賢い子である。で、

会社に一張羅のGジャンを忘れてとっとと帰ってきたことに気づいたのは、週末出かけ

る日の雨の降る寒い朝。夫が「寒くない?上着は?」と聞いてくれたが、そのお忘れ物

凡ミステイクマイセルフに静かにご立腹マイセルフしていた私は「ねぇよ、そんなモン

。」と逆ギレしてみせた。

その日は、山形市内の「山形野草園」でハーブの手作りせっけんの講習があるのだった。

山の方は少し紅葉しているところもあり、寒いし雨も降っているけど、ところどころ晴

れてもいた。行く途中の山道は山形市内が一望できるので、ふと見たら、晴れていると

ころの一部だけに虹がかかっていて、夫と「うわー!すげー綺麗ぇー!!」と絶叫し、

ちょこっと車を停めて「すげー!!」と騒ぎながら降りて見た。「まるで虹のバリアー

や♪」写真を撮ったけど、所詮トウシロのデジカメなので、あんまりはっきりしなかっ

た。

野草園に着いて園内マップをもらい、講習会場に向かった。「どうする、この雨で寒い

中に屋根無しのところだったら?ケケケ。」と夫が言った。それはどうやら、やや当た

りの予言だったらしい。着いたところは、公園によくあるような屋根があってベンチが

あって、ちょこっと座れる感じのところだった。うわ、最悪・・・

受付のババアは客さばきに慣れていないらしく、私たちの材料引換券をぶん取ったが、

他の客のところに行ってしまった。忘れられた私たちはとりあえずぼーっと突っ立って

様子を見てから、そのババアに「あの、どうすればいいですか?」と聞いてみたら「ご

めーん!ごめんねえー!」と言い、笑顔で私の腕に絡まってきた。そんでまた他の客に

「あと二人座るからちょっとつめて!」とか言った。

もう少し段取りを決めて仕事をして下さい。

寒いながらもハーブせっけんが出来上がったので、満足してとっとと帰ってきた。

もう少し温かい格好なら、初秋の野草園をゆっくり楽しめたんだけど。

それから山形の秋の恒例の芋煮会。今回は寒いので河原では開催せず、庭先での集いと

なった。女子供はリビングに集っていた。私はどちらかというと男衆の一員なので、庭

先にいた。雨が降ったり止んだりで、ターフの中にいても細かい雨が入ってくる。「霧

雨??」って言いながらみんなで笑った。ビールがぶ飲みしたので、あんまり寒いとは

思わなかった。

で、早めに帰ってきてお風呂に入った。風呂上り、ロクに髪の毛を乾かさずにパソコン

に向かっていた。夫に「いい加減にしないと、風邪ひきますよ。」と言われた。

軽くお夜食をいただいて、酒も抜けた頃だと思うんだけど、何だか頭が痛い。珍しく頭

痛薬を飲んで、頭痛いなー、二日酔いかなー、風邪かなー、そんなに飲んだかなー?そ

ういえば調子に乗ってタバコ吸っちゃったからかなー?薬って胃で溶けてどれぐらいで

頭痛に効くんだろうなー、とか思いながら、寝た。


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