●連載 がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は東京で流行りの洗練されたワザ?にコロッっと参った、って話。
笑顔のおかげで
この間、ある著名な先生と偶然にお会いしたので、記念に一緒に写真を撮ってもらった。
写真が出来上がってみたら、その先生の笑顔が一番だった。さすがだと思った。
夫と二人で華の都トーキョーへ。私は3ケ月ぶりくらいだが、夫は何と18年ぶりのト
ーキョーだそうだ。ビックリを通り越して、ベックリした。天然記念人なのだ。
夜行バスで山形を発ち、早朝に東京駅前に着いた。せっかくの機会だから、早朝の銀座
でも歩いてみるか、と東京駅前〜銀座〜新橋と歩いてみた。人もいないので、すんなり
歩けた。夫はイナカモノなので、いちいち看板を読み上げてみたり、ビルを見上げてば
かりいた。日中はまたたくまに楽しく過ぎ、夜。楽しみにしていた夕食。今とてもホッ
トな(←表現古い?)レストランに予約を入れていた。我々の周りでそこを訪れた人は、
口々に「いちど行ってごらんよ!」と言うのだ。
ステキなレストランだった。そのお店のフロアマネージャーは、麗しい笑顔で「いらっ
しゃいませ。タエコさん、トオルさん、初めまして!」と迎えてくれた。すっごく楽し
そうな眼をしていた。お料理も、おいしさと感激に頭痛がしたくらい!初めてだった。
スタッフは本当に楽しそうにサービスしてくれる。流行るのがわかる。お互いに幸せな
んだもの。最初キンチョーしていた夫も、帰る頃には笑顔になった。
山形に帰るとき。お土産のお菓子を買ったお店。とてもこじゃれた華の都パリス的お店。
白くてこぎれいで、ガラス越しに製造過程も見える。甘いもの大好きな夫は、ガラスに
くっつくようにしてじいーっと見ていた。「コレ下さい。」って店員さんに言ってその
彼を見たら美しい笑顔で麗しい眼をして「かしこまりました。」って言った。思わず
「あと、この小さいのも4つ下さい。」って言ってしまった。自分でもベックリした!
笑顔。最初は誰でも「笑顔を作ってみよう」から始まると思うけど。笑顔が本当に自分
のものになったとき、相手の心に善く響いて届くんだろうな。