酩酊放談             文は上一朝(しゃんかずとも)


発言欄のどうにも書かないN先生のピンチヒッターがレギュラーに、
事情通シャンさんが独立コラムに栄転!
センセイ、安倍総理のあきらかな矛盾にさすがに呆れてます。


九条改正とフセイン裁判                            

支持率の高いことに気をよくしたか、安部総理が自分の内閣で憲法九条を改正すると宣言

した。憲法をいじるには最低で二期の内閣の時間を要すると言われている。ということは

安部総理は二期以上内閣総理大臣でいるつもりなのだろう。このことは政治家の志なのだ

からとやかくはいわない。

問題は憲法九条を改正する理由にある。理由のひとつは自衛隊の地位の明文化である。

これは、現憲法では有ってはならないものが存在するので中身は別として憲法を改正する

必要がある。

理由の二は(自衛隊の出動を前提とした)国際貢献の円滑化である。これがどうもわから

ない。過去の日本流国際貢献をみると全てアメリカの正義によって引っ掻き回されたとこ

ろの後始末ばかりではなかったか。こんな目的で憲法を改正されてはいつまでも日本はア

メリカの使いッ走りで忙しい思いをしなければならなくなる。しかも国民の命をかけたお

使いの…。

安部総理いうところの国際貢献とはアメリカ貢献であって、真の国際貢献という言葉に当

てはまらない。

日本が大なる“国際貢献”をしたイラクで昨日フセイン大統領に死刑の求刑がおこなわれ

た。これも当事者でない我々には今ひとつ納得のいかないことである。

アメリカが勝手に攻め込みイラクの大統領を拘束し、新生イラクの政府が裁いた形をとっ

ているが、実態はアメリカのアメリカによるアメリカのための軍事裁判ではないか。

もし、この裁判を正しいものだとするならば東京裁判を否定することはできないだろう。

なぜならば東京裁判の正式名は極東国際軍事裁判であるからだ。あちらがよくてこちらが

悪いとは言えないのではないか。フセイン大統領がクエートやイランを侵略し、自国民を

虐殺したというのなら、東條首相が無謀な戦争で自国民を含む多くの人々を殺したのとど

こが異なるというのだ。

先日北朝鮮が「日本はアメリカの一地方なのだから、アメリカの出席する六ヶ国協議に出

てくる必要はない」といったが言いえて妙である。

いつまでもアメリカ貢献ばかりしていると日本はとんでもない国になってしまう。さあ、

安部さんどうする。


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