●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、親友の結婚式で花嫁に負けずにスターになっただす、って話。
マユミちゃんの結婚式
ついにこの日が来た。私は前々日の飲み会の疲れのせいか、ちょびっと風邪気味だった。雨が降るという天気予報だったが、とってもよく晴れて、日焼けしそうなくらい
だった。
当日は朝早めに起き、朝ご飯も食べないで仕度することに没頭していた。久しぶりにフル化粧をした。忘れていたが、お化粧するとは結構な技術とセンスの要ることで、
難しいが楽しい。お化粧で何とかした後、マキちゃんご用達の美容室でセットしても
らった。
マキちゃんの運転で本日のメインエヴェントが行われる天童市へ向かった。途中めっ
ちゃおいしいオムライス屋さんに寄った。そして「式場ってどごだ!?」って言いな
がら式場に着いた。天童市には温泉旅館やホテルが経営する、若者向きの大きな結婚
式場がある。そこは、TVコマーシャルなんかもやってて、山形でも人気のある結婚式
場だ。「スゲーな、東京デズニーランドみたいだ!」って初めて行った私は思った。
中に入り、一緒に招待されている同僚と合流した。去年退職し、久しぶりに会った先
輩は、私を見るなり「太ったね〜!あ、妊娠してるんだ?あ、違うの?違う?あぁ、
失礼失礼。」と言った。そしてフルメイクしてドレスアップした私を、同僚たちは
「ひとり叶姉妹」と呼んだ。普段あまりにもスッピンで地味デブだからか。
挙式はチャペルで、牧師は異邦人。これも今のハヤリなのだろう。花嫁の入場のとき
はハンカチを準備していたけど、マユミちゃんのあまりの美しさに見とれてしまって、
泣くどころではなかった。でも、前の席の男性たちがスゲー邪魔で、写真を撮ったら
端っこにぐちゃぐちゃ頭型も写っていた。チッ!
披露宴。お呼ばれの人は200人くらいだったろうか。私たちはとてもよいお席に座
らせてもらった。来賓の方々は、とってもエライオヂサン方が多かった。オヂサン方
のお話が終わって、乾杯!私はガンガン飲んでご馳走はペロリといただいた。新郎の
アツシ君は飲まされ続け、珍しく酔っ払っていた。ほどよいところで高砂にちょっか
いをだしに行ったら「飲んでる?まだおとなしいんじゃないのぉ?」と笑っていたの
で、アツシ君にヘッドロックをかけて、写真を撮ってもらった。しかし、とにかくマ
ユミちゃんの花嫁姿の美しいこと!「ホントのお姫様みたいだね〜♪」ってみんなで
言って、たくさん写真を撮った。
にぎやかな披露宴だった。私は予想に反して大泣きはしなかったけど、何度かホロリ
ときた。