●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、教育ママに傷ついた子供が遊び好きな大人になった話。



HAHAのHI

確か小学校2年生のときに、「母の日」というものがあると知ったので、150円の

赤いカーネーションを1本、母親にプレゼントした。そうしたら「こんなモンでゴマ

すりしないで、勉強しろ、勉強。勉強以外の余計なこと、覚えてくるな。」と言われ

て、とってもがっかりした記憶がある。子供ながらに「ああこの人ダメだ」と思い、

それ以来、何があっても絶対に何もしないことに決めた。

しかし今年は「シュートメ」という存在がある。自分の親は別にいいけれど、チマタ

でもインターネットでも、この時期は母の日ブームだから、イヤでも考えてしまう。

会社の既婚者の人たちにどうしてるか聞いてみた。ある人は、小姑がイイ顔しないか

ら、とりあえずハンカチみたいな当たり障りのない物をプレゼントする、またある人

は旅行券とか商品券をあげる、また別の人はエプロンとか、扇子とか、そんな感じの

物をプレゼントする、っていうことだった。でもみんな共通しているのは「何をプレ

ゼントするか、頭痛いヨ!毎年のことだし。」って。なるほど、そうだよね。そして

「タエちゃんとこ、今年初めてだから、高価なモノプレゼントしちゃったりすると、

これから先大変だから、よく考えなヨ。」ってアドバイスしてくれた。そうだね・・

!皆さんどうもありがとう♪って思いながらまた考えた。

いろいろ考えてみたんだけど、めんどくせーってズルズル先延ばしになったりして・

・・。あげく「義妹夫婦と一緒に、全員でカラオケでもなんたべ?」ってふと浮かん

だので、夫に言ってみたら「いいんじゃないの。」と言った。そんで義弟たちに相談

してみたら「うちら何にも考えてなかったので、いいですね。」となったので、子供

たちも連れて、夜カラオケに行った。

案の定、子供たちはマイクハナサーズになって、人が歌っているのにマイク持って歌

っちゃったりしたので、マイク取り上げたり口ふさいだりしてみた。テロップ読めな

いからフンフン歌いしてみたり。そんで子供だからレパートリーが少ないので、同じ

曲を3回も「立ち」で歌ったりしやがった。コレを大人でやったらドヒンシュクであ

ろう。

義母は「もう何十年と歌ってないんだじぇー!歌えるんだべがー!」って言いながら

も、義父とデユエットしたりしてくれた。

延長もしたので、帰る時は12時近くになっていた。

帰ってきて、よく考えてみたら、けっこうハデなことやっちゃったような気がして、

来年どうしようか、って思った。


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