3/6の主張             文は田島薫



正義の欺瞞について)

イランが核開発を進める宣言をし、それに対し、米国はNPT(核不拡散条約)を盾

にしながら、批判をする。

イラクや北朝鮮に対するのと同じように、正義漢面して、ことさらイランにそれを

集中するわりに、NPT非加盟のインドやパキスタンに対しては大して批判しないし、

イスラエルに対しては、何やってるかわからないのに、全く干渉せず。

核兵器の数は減らして来たかも知れないけど、まだ1万発以上の保有をし続け、全

廃への道は遠く、CTBT(包括的核実験禁止条約)の批准をせず、正義の国である

米国が核を保持するのは問題ないが、平和利用だろうが何だろうが、とにかく何を

するかわからない国が核を持つことは危険だ、って言ってる。

ところが、昨今他国への侵略を繰り返す一番危険な国は、当の米国なのだ。


イランに対しての集中非難は、イラク攻撃の再演を招く危険さえある。

米国に従順な自民党政権日本はまたしても、それの手先になる可能性がある。


無邪気な顔で正義を主張する米国ブッシュは単純な頭脳の持ち主なのだろう。

その批判の不公平さを見れば、中東イスラム圏を抑えて、米国の利権を拡大させよ

うとする米国産業界の意図が見え見えだ。


正義の論理には、隠された不正が含まれている場合が多いのに、批判精神の希薄な

素朴な人々は、語呂のいい言葉の並びにすぐに騙されてしまうので気をつけよう。

イラク攻撃の再演は、絶対許してはならない。

他国の勝手な論理による「正義」の元で、自分の家族や、友人や、知人たちが、死

体になって、路上に転がることを許せるかどうか、想像してみよう。




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