7/3の日記 文は田島薫
将棋男連続出現金曜日は85になる画家でもある私が若い時勤めていたデザイン事務所の元社長が練馬
から千葉県へ引っ越しするにあたり、新築を請け負った建築会社の友人と、1個40kg
の敷石をたくさんトラックに積み込むのを手伝ったため体へとへとで、土日はゆっく
り読書で過ごそうかと、図書館から借りて来ていた本の読み残しをこなし、返しに行
こうかな、って思ってたところに、玄関のチャイムがなり、出ると、先週に続きまた
もや将棋男が立っていた。
悩み出版社も来ることになっていたので、留守番を頼んで、図書館と食料の買い出しに出かけ、帰って来て、ちょっと雑談して、将棋男が将棋盤を広げ出しそうな時に、
うまいぐあいに悩み出版社が来たので将棋の相手を押し付けた。
彼らセットで楽しそうにやってくれて、こっちまでは将棋被害がおよばなかったので、いつものように、ギター弾いたり、新聞読んだりすることができた。
痛風持ちでもある将棋男、前回飲み過ぎたので今回はあまり酒飲みたくなかったらし
く、ショーチュ−の持参はなしだけど、泊まるつもりのようだった。
翌日も同じように過ごし、図書館から借りて来ていた黒沢明の「生きる」(以前テレビ録画した時、野球中継が伸びたため尻が切れ、最後を見てなかったんだけど、そこ
だけ見るのにレンタルに金出すのはヤダ、って思っていたら、図書館にあったのだ)
を見よう、って提案して、異論もなかったのでスタートしたんだけど、将棋男はおし
ゃべりを止めなかったんで、中止にし、平原綾香のビデオに変えたら、みんな静かに
聴き入り感動してるようだった。
で、「生きる」は将棋男が帰った後見た。ほとんど見てるはずなのに、また新鮮に見れた。
伊藤雄之介はじめ、口数の多い脇役団体にくらべ口数少ない主役志村喬の演技がこち
らの身にも滲みた。
って、口数少なく表現しておこう。