6/5の日記          文は田島薫



ボケとズッコケの日

日曜の午後は来ていた悩み温存出版社が、以前連れて行ったことがあるマーケットのこ

と記憶にない、っていうので、ほら思い出したでしょ、って言おうと思って、散歩に連

れ出して、ほら、ここ、って言ったら、全然憶えがない、こっちの勘違いだ、って言わ

れたので、じゃ、ま、そういうことにしておこう、って言ったんだけど、どっちかの記

憶違いということになるらしい。そう言われてみると、こっちも記憶力に自信がない方

なんで、あんなにあった確信が少し薄れて来た。

起伏のある地形の住宅街をうろつき、ほとんど見なれない最近どんどん建て替えや新築

された住宅たちを鑑賞しながら、いろいろ、いいのわるいの、って、評論しあいながら、

ひとまわりして帰って来た。


夜は国際親善試合のサッカー対マルタ戦を見る前に芋ジョウチュー飲みながら、図書館

で見つけたイングマール・ベルイマンの映画「叫びとささやき」のビデオを見た。

以前、彼の「野いちご」を見て、非常に感じるものがあったんで、ちょっと期待したん

だけど、姉妹同士のこころの軋轢と和解といった主題に、流れ上、不自然じゃねーの〜、

って、感じさせるレズビアンを連想させるような表現があり、おいおい、こりゃ、監督

の個人的趣味が入ってるな〜、って少しずっこけた気分だった。


ジーコジャパン、日本より下位チームを相手に、大量得点か、って前評判だったのに、

攻めあぐねちゃって、やっと1点取って勝っただけのゲームになった。

ま、前回の対ドイツ戦、Wカップ主催国に2点先取した快進撃あったかと思えば、こんな

こともある。しかし、そん時も、すぐ2点取り返されちゃったんだけど、ドイツとしても

これから自国で盛り上げよー、って時に日本に2対0で負けちゃうわけにはいかず、必死

だったんだろうな、やっぱり。


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