2/20の日記          文は田島薫



自己正当化の悪だくみ

土曜は年末に新聞の集金からもらってた映画「男たちのヤマト」の券で地元の劇場

へ見に行ってみようか、って思い券を取り出したら、有効期限2月3日まで、って記

載されてるのに初めて気がついた。ヒットして、上演期間が24日まで伸びた、って

聞いてたので、それまでに行けばいいと思っていたのだ。

試しに池袋の劇場に聞いてみたら、やっぱり券は無効だ、って言われた。

大体の内容を聞いていたし、大ヒット、ってのもイヤだし、(新聞販売所にまかれ

てるところ見ても、うさん臭い)、あんまり見たくないな〜、って思ってたんで、

券もったいないから、って理由だけで2時間半もあるやつにつきあわなくちゃいけな

い、って義務感から解放されたようで、なんだかホッとした。


のんびり新聞読んで、ビデオ見て、晩は風呂入ってから、発泡酒の新製品飲みなが

ら、サッカー、ジーコジャパン対フィンランド勝ちゲームを見た。

ガットギターでアクロス・ジ・ユニバースとイン・マイ・ライフと自分のオリジナ

ルを大声で歌い、冬季オリンピックを見た。


日曜は、テレビを見ながら、何年にも渡り亀並みの上達ペースに甘んじているエレ

キギターの早弾き練習をした。

その理由は先週サニーが来た時にシャンさんと彼と3人で話していて、スポーツで

もギターでもなんでもうまい彼にくらべ、ギター一筋の私がシャンさんに下手だ、

って言われる、って言ったら、またシャンさんに、向いてないんだ、って、念押し

された事がひっかかっていたせいもあったのだ。

私はギター好きで、いつも弾いてるし、常に新しい音を追及している行為そのもの

も楽しい、と感じているわけなんだけど、それは向いてる、ってことだろ、と、自

分では信じていて、技術なんて練習でだれでもうまくなることを証明したい気分に

もなってたわけなんだけど、やっぱり、それはすぐには難しそうだった。


テレビである画家が、自分には才能はないと思ってるが、才能ってものもなんだか

よくわからない、もし自分にそれがあるとすれば、絵を描きたい、って思う衝動を

持続できる、ってことだろう、と言い、絵は上手く描いてはいけない、って考えて

る、って言ってた言葉に、これだ、って飛びつき、よし、シャンさん向けに、ひと

つ明日のココ通の主張で私のギターは芸術なのだ、って言っちゃおう、ってこころ

に決めた。


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