●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、けっこう本ちゃんよりアンタの方がおもしろいかも、って話。
―梅ちゃんの青い晩餐会―
梅垣義明氏のデイナーショウ。最高。鼻から豆飛ばす、あの方。彼のライヴに行ったことのある先輩から「彼はすごいよ、オレ思わず豆食っちゃった」
って感想を聞いた。ナイス。あたしも機会があったらトライしようかと思っていた。
TVCMで、デイナーショウがあることを知った。これは行かねばなりますまい!と
思い、お芝居やお笑いや音楽や、いろんなことに見識の高いマキちゃんを誘ってみた。
「興味はあるんだけどね〜お芝居見に行く予定があるんだよね〜」って返事だった。
次に、いつも陽気なユキちゃんを誘ってみたら「その日は、ライヴに行く予定なんで
す〜!豆飛ばされに行くんですか〜!?あたしゃコワイですよ〜」って。そか。
最後に夫に「梅ちゃんの青い晩餐会に行きたいんですが、どうでしょう?」と打ち明
けてみた。「ほうー。」と言ったっきり三日が経った・・・再度「晩餐会、どうです
か?」と聞いたら「行ってもいいんじゃないの」と!即デイナーショウの開催される
ホテルに電話し、チケットの予約をした。
あっという間にやってきた当日。久しぶりにスカートをはいて、街に出た。バカな私
は途中で、化粧品を持ってくるのをすっかり忘れていたことに気づいた。智恵をしぼ
って、街の雑貨屋に立ち寄ることを決心し、化粧品コーナーのサンプル商品でサササ
ッと化粧を済ませた。春の新作化粧品ラッシュよ、ありがとう。今夜の私は、ピンク
のチークが欲しかった。でも・・ごくさりげなくやり終えたつもりだったけど、化粧
品を忘れてこんなコソコソしている私、オバチャンみたいで情けなくて、とっても恥
ずかしかった。
会場は満員御礼。山形にこんなに人がいるのかしら、と思うほどだった。8割はオジ
ンオバン。山形にしては決して安いチケットじゃないので、当たり前だ。地元のオカ
マバーの有名ママさんの姿もあった。(ここのオカマバーは良心的で楽しい。ママさ
んもとっても素敵な人)思いっきり普段着で来ちゃってる若いカップルもいた。
デイナータイム。左隣のオバチャンは「う〜テーブルマナーだどれ〜!わがらねじぇ
〜!しゃねじぇ〜!(標準語:あら、テーブルマナーじゃな〜い!分からないわ〜!
知らないわ〜!)」と言い、お箸をもらっていた。夫も右隣で同じようなことをつぶ
やいた。私はビールをガンガン飲みながら、お皿のソースはパンでさらってきれいに
頂いた。(ピース!)
ショウタイム。梅ちゃんからは一瞬たりとも目を離せなかった!会場は爆笑と歓声の
渦。あの有名な豆の散弾も、はっきりこの目で見ました。モノホン!お腹が痛くて苦
しくなるほど楽しませてもらいました。バイオリニストやピアニストも素晴らしかっ
た。梅ちゃんのデイナーショウは、全国各地で引っ張りだこなんだそうな。納得。
帰り、梅ちゃんに握手してもらって写真を撮った。また絶対に来たいと思った。梅ち
ゃんはやっぱりプロ。