12/18の主張             文は田島薫



(金権政治について)

経団連が返済協力を保証して大手銀行が自民党に融資した100億もの金が、どうやら、

税金による各銀行への公的資金導入で収支バランスを取り、実質国有化されたりそな

銀行がそれらの融資残高肩代わりし、なお、各銀行が自民党への政治献金再開によっ

て、それを自民が融資返済の原資にする、といった、けっきょく簡単に言うと、低金

利預貯金で国民から吸い上げた利益と、税金による国からの贈与による金で自民党

への融資を自民自身の身ゼニでの返済なしで済ませる、ってことで、もっと端的に言

うと、国民の金を自民がごまかし掠め取る、ってことなわけだ。


自民に限らず政党や政治家個人が、どうして、こう金金って、執着するのか、って言

うと、政治家がみな自己利益のみに関心のある連中だ、って言い切るには少し可哀想

な現実もあるわけで、何でか、って言えば、彼らは選挙で当選しなければ、ただの人、

無職になり収入ゼロになる場合だってあるのだし、選挙に勝つためには莫大な金を用

意できなくてはだめなわけで、だから、不正だろうがなんだろうが集金能力の高い自

民党の公認を取りたがる立候補者が多く出るのだし、それの正否が死活問題になる、

ってわけだ。


そうすると、政治家になって国のために働こう、って志を持った者でも、場合によっ

ちゃ、背に腹は変えられない、ってことで、自分の主義主張と違っていても、不本意

ながら自民党に入る、って者も出て来るかも知れない、そうして、ずるずると、初心

が侵食されていって、本当に自己利権確保のみで大忙しの政治家が次々誕生する、っ

てことになるのだ。


結論を言えば、金のかかる選挙は法律でやめにしろ!、だ。

選挙運動は公報や街頭演説などのみにし、個々のDM、チラシ、接待集会、宣伝カー

回りなど、不正の温床になるような、無駄な競争を禁止にしたらいいのだ。



表向きは貸借でも金利や納税免除その他過大な優遇措置がある




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