4/24の日記 文は田島薫
押し掛け合宿ヘボ将棋先々週は将棋対戦希望男Sとヘボ将棋で貴重な休日を過ごしちゃったし、先週は、赤
羽オペラのゲネプロと献杯酒宴で尾形さんと貴重な休日を愉快にすごしちゃったの
で、今週は土曜、家の雑用をこなした後、ひとりで静かに読書でもしよう、って思っ
てたら、午後3時半ごろ、玄関に突然将棋対戦希望男Sふたたび登場。
今回は泡盛久米仙の3.5合びんを土産に持って来ちゃったもんで、しょうがない、風
呂入れて、なんか食わせて、一緒にそれ飲んで、しばらくすると、また恐怖のヘボ将
棋が始まった。
私は自分のヘボ将棋に全然情熱持てないんだけど、敵の方は同じヘボでも少しうま
いせいで楽しいらしくご機嫌なので、適当にやって2度ぐらい負けてやれば、気が済
むだろう、って気分で始めるんだけど、気がつくと、私もけっこう真剣に考えちゃっ
ていて、すごい長考になってて、2度ぐらい負けて気がつくと、もう夜中だった。
翌日遅く起きてブランチなど食べ、午後には帰るんだろうな、と思ってたら、昼過ぎにまた将棋の盤と駒を並べ始めた。
雑談しながらだけど、私の長考のせいもあり、私が負けて終わったらもう夕方で、
私は、止めよう、って言ったんだけど、最後にもう一番だけ、って言いながら、敵
はまた駒を並べだしたので、しょーがねーなー、って言いながらつきあって、2度め
の負けが決まった時は7時半をまわっていた。
帰る、と言ったSに、おー帰るか、って思わず嬉しそうな声が出た。
Sは学者なもんで普段小難しい書物と挌闘してるため、私を息抜き要員と決めて、やって来てるんだろうと思うんだけど、私の方としては、普段どっちかっていうとばか
ばかしいテーマの作業が多いもんで、休日はちょっと小難しい思考などで、過ごした
い気分もあり、つき合いのバランスの難しいとこだ。
しかし、ゲームもいいし、こうある意味夢中になれる楽しい時間のはずなのに、私には、どうして、それが、空しく感じられるんだろう。
結局時間がかかりすぎるせいかー、けっきょく私のせいもあるかもな。