9/20の日記          文は田島薫



初めての稲刈り

連休の2日め土曜は、映画プロデューサーの尾形さんに誘われ、茨城にある農園の

稲刈りに出かけた。

そこは彼の友人が共同でやってる趣味の農園で、何十年も前から何度も行っては

少し労働をしてたっぷり宴会をしていたことを話に聞いていて、田植えなども誘

われるたびに、労働がきつそうなんで敬遠して断っていたんだけど、今回は成瀬

さんや、郡司さん、未童さん、観世音さんがうちの隣の駅まで車で来る、ってい

うので、ちょっと行ってみるか、って気を起こしてしまった。


私はいつも朝食を食べないので、その日も食べずに11時ぐらいに現地に着き、炎

天下に、カマで刈り取りを2時近くまで続けたら、さすがに、ふだんやっても狭い

自宅の草刈りぐらいの私はへとへとになって、声まで掠れてしまった。

そうやってずいぶん働いたなーって思った仕事の総量を、一緒にやってる機械は

ほんの数分で終わらしてしまうのだから、せっせと働くことが一種の修行のような

気がした。


遅い昼食の後、みんなで刈り取った稲を干す「おだかけ」の作業をやった。

6時すぎまでやって、われわれががんばったおかげで(?)明日まで残してもいい

予定の作業を全部終わらせたようだ。

終わったら、全身泥だらけ、全身疲労困ぱいだったけど、汗のシャツを着替え、

ビールなど頂いているうちにだんだん生気が戻ってきた。

そこの会のリーダー的存在(?)の福輿(ふくよ)さんって、毒舌の男の意外に

剽軽な会報のマンガイラストを当人に見せてもらい、誉めたり貶したりしたら、

喜んだり怒ったりしてるのがおかしかった。


満月の下で成瀬さんの舞踏もあり、なかなか充実した日だった。


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