●新連載=クボユーシローの
スポーツ万歳
サッカー その6近所の小さな公園で母親らしい若い女性が男の子とサッカーボールで遊んでいた。よく見
るとシュートの練習をしている。優しい口調であったが彼女の口からはサッカーの専門用
語が大声で出ていた。子供に『指導』していたのである。
埼玉県は昔からサッカーが盛んで、特に県南部は私の子供の頃から野球と同じように一般
的なスポーツであった。しかし、高校を卒業してから他県出身者たちとの会話でサッカー
の話をすると場がしらけるのを感じた。『しらけ』が何度かありサッカーが全国区のスポ
ーツでないと徐々に認識した。当時それはとてもショックであり不愉快であった。
Jリーグが始まって10年。まだ野球ほどではないがサッカーも少しずつ全国区のスポーツに
なってきた。別にサッカー協会から何か貰っているっていうわけではないが、サッカー王
国埼玉の県民としてはすこしうれしい。