●新連載=クボユーシローの
スポーツ万歳



サッカー その5

ジーコジャパンにはがっかり。格下ウクライナに土壇場のPKで0対1の負け。終わってからジー

コが主審に毒づいたらしいが、古今東西ホームチーム寄りになるのが審判。小野がいなかった

が主要な海外組が揃い、ほぼベストメンバーでこのザマ。ドイツW杯は来年に迫っているのに

ジーコは一体どうする気だ。軽いめまいを覚える。

15日のレッズ対レイソル。7対0で浦和がぼろ勝ちしたが喜べない。浦和のエース田中選手がす

ねを骨折させられたのである。普段から乱暴なプレーを売りにしている柏のスキンヘッド土屋

である。ドリブルで柏の守備を突破した田中選手に土屋は後から足首上部を狙ってスパイク底

を見せてのスライディングタックル。翌日のスポーツ新聞の見出しの写真に苦痛に歪む田中選

手の顔とクルっと逆を向いている足が大きく載っていた。軽いめまいを覚えた。

めまいする話だけだとイジヤケル(イラツクの茨城県南部の方言)ので谷中散歩記をひとつ。千

駄木との境にくねくねとした流れの川をくねくねしたまんま埋め立てた道があり、『へび道』

と呼ばれている。その道に面して間口が一間の『青空洋品店』がある。昔ながらのガラス戸の

中にミシンをかける店主の若い女性、一見すると近所の奥さん相手の洋裁店のようだがハズレ。

このお店は最近いろいろな雑誌が取り上げるちょっぴり有名な雑貨店である。商品の数は多く

ないが、洋服や袋物を中心に総て店主の手作りで他人のものは置かない、注文製作は受けない、

通信販売はしないというお店である。この女性店主は少し頑固者のよう。店の名前、店の外見、

商品の品揃え、強い個性を感じる。この『青空洋品店』全体が店主のアート作品のようである。


(谷中で会った猫たち)

 


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