3/7の日記 文は田島薫
催眠療法土曜はJリーグ開幕戦、浦和レッズはホームゲームで、鹿島に1対0で負けた。
いきなり出ばなくじかれて、地味ーな気持になったもんだで、夜は酒飲みながら
映画プロデューサーの尾形さんが図書館から借りておもしろいので読め、って
渡されていた浅田次郎の小説を読んだ。
つまらなくはないけど、やっぱり予想とあまり違わないストーリー展開だった。
私はたんびに断ってるわりに、けっきょく何冊も読んでるんだけど、彼の方は私が
すすめた村上春樹の小説をまだ読んでないようだ。
日曜は患者との対話を重視した治療で成果を上げている医者の話をテレビで見た。病気治療に患者の生活を聞き、心のひっかりを見つけ、それを気づかせることで、
病気が良くなって行くのだ。
原因が特定できない病気が、現代医療技術中心の治療では、いたずらに細分化した
診断治療を進めることによって、却って悪くなってしまう場合があるという。
病は気から、っていうけど、確かに気持のひっかかり、わだかまりが負の身体化
され、病気になる、っていう構図はあるらしい。
だから、それを逆に戻してやれば病気も直る、って理屈だ。
夜、催眠術の番組があって、タレントが術師の言葉に気持をほんとかー?、ってぐらい自由にあやつられていた。
意外にわれわれがかかる病気だって、知らずに人や、自分の思い込みからの催眠
によって起こされてしまう、ってことが大いにありそうだ。
コリン・ウイルソンがユングについて書いた本の中で、フロイトやユングが潜在意識を過大視し、顕在意識のそれへの主導的力の可能性について(後年ユングは
それに自覚して行くのだけど)、なかなかそれに気づかなかった、ってことを指
摘していた。
つまらないことに思い悩まずプラス指向で気楽にやる、ってのを意識的にやる、ってのが健康にいい、ってことがやっぱり結論になりそうだ。