6/13の日記          文は田島薫



さんまとキムタク

梅雨に入ったようで、今にも雨が降りそうな天気なので、屋根にも上がらず、家の

中でじっと過ごすレギュラーなパターンに戻った。


ここんとこ読み残してたまった新聞にまとめて目を通し、エレキギターを練習しな

がら(先日サニーが来た時、練習してるジミヘンのリトルウィングをやってみて、

って言われやってみたら、ただ楽譜の順番を思い出すだけのレベルだったのを自分で

確認して披露したことを後悔した)、ビデオに録画しておいた「踊るさんま御殿」と

「エンジン」を見た。


「踊るさんま御殿」は毎回いろんなタレントたちをゲストに呼び、当人にはちょっと

不幸、第三者にとっては笑い、といった一般公募の日常話を例に出し、タレントたち

にも同テーマで私的な話をさせ、それに対してさんまがつっこむ、っていう番組なん

だけど、日常の何ってこともない話や、ちょっと悲惨で、一般には避けて通るような

話の展開にも、臨機応変、人生のおもしろいイベントってことにしてしまう彼の弁活

の技術に私はいつも感心するのだ。

ちなみにさんまの座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」、だって。

どんな種類の人間に対しても驚くほどの洞察力を示すさんまは天才だ。


「エンジン」は映画プロデューサーの尾形さんと少し縁のある原田芳雄が出てること

もあって、見てみたんだけど、孤児院の子供達と休止中のレーサーのキムタクらの

こころの交流といったものが描かれていて、1回見たらなんだか共感してしまい、

また録画してしまったんだけど、見なかった間に原田経営の孤児院が閉鎖になり、

子供たちをそれぞれ別々の施設に送って行く内容だった。

軟弱な感情はハードボイルド的に抑えてたキムタクが、最後に泣いてしまうんだけど、

演技者キムタクはなんと本当に涙を流していて、気がつくと見てるこっちもオットト。

下手すると安っぽいお涙頂戴ドラマになっちゃうところを、説得力ある演技が救った。

彼の人気はただ2枚目だからだけじゃない、キムタクも天才だ。


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