今週の雑感(昔のもありの) 文はさぬがゆたか
ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だよりです。
感動もあり、そーでもないのもあり、で、謙虚にタイトルは雑感のまま。
「 社 交 界 デ ビ ュ ー 」
以前にも何回か登場してる我が家近くの総合運動公園の一角に、町の運営で愛犬家用のエリアが設けられた。約60メートル四方を木製の柱とネットで仕切られ、その
中ならロープから離されたワン君達が思いきり自由に走っていいことになったのよ。
入り口の注意書きには「仲良く遊べるように飼い主さんが責任を持つこと・・うんぬん」へえ〜〜。犬なんて走る時まで考えなくちゃいけないんかよ??
「ドッグ・ラン」と呼ばれるその施設は工事中の時から知ってはいたけれど、興味半分我が家のおバカ犬「モグ」を連れだした。
軒先きの犬小屋(前の犬のおさがり小屋)で毎日毎日あくびをこきながら過ごし
ドッグフードそれも特に缶詰めの開ける音にだけ異常に反応するのが彼の仕事。
ま、賢い点と言えば本当に知らない人が来るとワンワンワンワンワンワンワン〜な点。
そんな彼の労をねぎらって公園まで行ったまでは良かったけれど、あいにくの週末でか
ドッグ・ランは大人気の犬だらけだった!
ハーハ?と首を伸ばす彼を横に、ぼかあ思った。
「な〜んだあ?まるで血統種の犬図鑑みたいじゃん!!」
ミニチュアダックスにウェルシュ・コーギー、泣き顔チワワ・トイプードル、アメリカン・コッカー・スパニウエル おっさんぽいレトリバーにダルメシアン。
すごいのは誰が連れてきたのかドーベルマン、こりゃ放すのは危ないだろうに。
柴犬なんかはなんだかホッとする。つまり雑種(そんな呼び方あるんか)ぽいのが見当たらない。
・・・・・・・・・うちのモグってのはなんだか、何を知っているのか知らないのか?
それでもハーハーッと尻尾を振り回してるんだよなあ。
一昨年の冬に裏山のゴミ捨て場で出会ったモグにくらべれば、彼らはドレス族。
自信にあふれた戯れやこじゃれた名前で呼びあうドッグ・ラン風景。
へそが曲ってしまった僕らは(僕は)もっと大きな野球場先に出向き
そこでロープを放してやったんだわ。
走れ、走れ、もっと走れ。
でもきちんと戻ってこないと困るしかっこうが悪いんだからね。
その日のモグはなんでか?きちんと公園の水道で水を飲み、きちんと車に飛び乗った。
なんとなく嬉しくなったぼかあ、その日から彼の席を後部から助手席に
替えてもいいかなと思うようになった。